■都市伝説の真相
事務所に殴り込みは、さすがに都市伝説かと思いきや、さにあらず。
「トカちゃんの件はデマのようですが、たけしさんは実際、事務所に一人で乗り込んだことがあります。フライデー襲撃事件の後、たけしさんの“復帰が早すぎる”ということで、当時、街宣活動をかけられてしまい、そのトラブルを解決するためでした」(当時を知るスポーツ紙記者)
この件はたけし自身も、11年の『週刊文春』9月29日号で、次のように語っている。
〈事務所は何も動いてくれないから、『自分で話をつける』って、全部一人で回ったんだよ〉〈住吉の堀さん(政夫氏)のところに行って、土下座して謝ったの〉
単身で乗り込むとは肝っ玉の座り方が半端ではないが、当時は芸能人が絡まれることも多かった。
■まさに映画『アウトレイジ』の世界
ときには喧嘩になることもあったようで、「特に殿は、そっち関係の人から人気がありましたからね。中には殿のことが好きすぎて、乱暴に絡んでくる輩もいたんです」
と振り返るのは、前出の枝豆。いわゆるチンピラが、たけしに憧れながらも照れくさかったのか、「おーい、たけし! 握手してくれよ」といったノリで絡んできたこともあった。
「殿も、ある程度は我慢しますけど、あんまり相手が調子に乗っていると、怒って殴りかかるんです。そうなると後に引けず、結果、大乱闘になって、向こうの兄貴分的な人も出てきちゃった」(枝豆)
まさに映画『アウトレイジ』の世界だが、兄貴分は事情を察するとすぐさま、「たけしさん、申し訳ありませんでした! 指でも詰めさせましょうか?」
と言ってきたというから、もはや本職顔負けだ。
また、乱闘になると、最も被害に遭っていたのは、たけし軍団のメンバーたち。
枝豆がこう続ける。