■藤島親方の次に二所ノ関親方

 二所ノ関一門の芝田山親方が理事長になれば、両一門の“持ち合い制”に戻ることを意味する。

「芝田山親方の定年後は、出羽海一門から理事長を出す番です。その場合、現職理事らは定年が近いため、現在51歳の藤島親方(元大関・武双山)が最有力。その次は二所ノ関一門の番となると、同一門の総帥を務める元横綱・稀勢の里こと二所ノ関親方が40代で大抜擢される可能性もあります」(相撲専門誌記者)

■横綱として圧倒的な実績を誇るが

 だが、これを猛烈に警戒しているのが白鵬だという。

「横綱として圧倒的な実績を誇る白鵬が、稀勢の里に理事長の座を越されるのは許しがたい。ただ、白鵬が属する伊勢ヶ濱一門は弱小勢力。トップを獲るには“ウルトラC”しかなく、理事選出馬宣言も、その一環です。今回は断念したものの、外国出身親方を中心に、白鵬に票を投じる約束した親方も多くいたそう。機を見て、再び“白鵬の乱”を起こすのでは」(後援会関係者)

 覇権争いのゴングは鳴ったばかりだ。

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