■ロシアでも大統領選

 一足早く3月には、ウクライナ侵攻を続けるロシアでも大統領選がある。

プーチン大統領の再選は確定的ですが、軍上層部や情報機関幹部の中には“反プーチン”の面々も少ないくないため、暗殺などの政変が起こる可能性もあり得ます」(通信社記者)

 先日の台湾総統選では、台湾独立を党是とする民主進歩党の頼清徳氏が新総統に就任。このことが中国を刺激している。

「中国の習近平国家主席は、“台湾併合”を核心的利益(絶対に譲れない国益)に挙げており、軍拡も止まない。独立派が新総統になったことで、今後、台湾への工作活動は激しさを増すでしょう。米軍当局は、中国の台湾への武力侵攻は軍備が整う27年頃と予測していますが、これが早まる恐れもあります」(軍事記者の黒鉦英夫氏)

■世界経済の低迷

 混乱必至な内外の政治状況に拍車をかけそうなのが、世界経済の低迷だ。

「発信源は米国です。すでに数年前から続いてきた空前のバブルに陰りが見えます。現在のバブルを作ったのはコロナ。一部試算ではコロナ対策費として米国だけで総額500兆円近くの資金がバラまかれた。この資金が市場に流れ、“カネ余り”の状態が生まれ、バブルが続いたんです」(経済誌記者)

 ただ、物事には必ず終わりがある……。

「結果として、米国ではインフレが加速していましたが、今年の下半期を転換点としてバブルが弾け、米株価が総崩れ。すでに経済崩壊の兆候が見られる中国も加わり、米国発の世界同時恐慌のシナリオが囁かれ始めています」(前同)

■天変地異も

 自然が猛威を振るう天変地異も起こりそうだ。

「流体が原因とされる能登半島地震が南海トラフ地震の引き金となるとする一部報道がありますが、これは逆。〝近い将来起きる南海トラフ地震が能登半島地震を招いた〟と指摘する識者が、少なくありません」(全国紙国土交通省担当記者)

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