日本人の9割が知らない!生涯現役「ビンビン食材」のトリセツの画像
写真はイメージです

 健康な生活は、まず食事から 。これは皆さんもご存じのはず。何を食べるかは好みもあるが、いつも口にする食材も、工夫するだけで健康効果はグンとアップする。そこで、食効の専門家に、よりビンビンになる食べ方を聞いた。

■野菜類はこう食うべし

『からだに効く食べもの事典』(主婦の友社)などの著書があり、食べ物の健康効果に詳しい薬剤師の田村哲彦氏は、「野菜や果物の皮を食べないのは本当にもったいない」と言う。

「植物の皮には紫外線や土中の菌類などから身を守る、さまざまな防御物質が蓄えられています。実は、これがポリフェノールや抗酸化物質といわれるもので、人が食べると細胞の老化を防いだり、血液をサラサラにしたり、免疫力を向上させたりするんです」(前同)

 例えば、ナスの皮には、ナスニンという物質が蓄えられている。これは血栓を予防して動脈硬化を防ぐ。植物の皮は、まさしく“食べる薬”と言える。

 また、リンゴやニンジン、ゴボウなどの皮にも、さまざまな“薬用成分”が含まれているのだ。

■マイタケやシイタケなどのキノコ類は天日干しでビタミンDが増加

 一方、人工栽培のおかげで安くなったマイタケやシイタケなどのキノコ類。これらは天日に干すだけでビタミンDの量がグンと増す。

「神戸女子栄養大学の研究によると、干しシイタケを1時間、天日に干すだけで、ビタミンDが20倍以上に増えることが分かったんです」(同)

 ビタミンDは骨の強化に加え、免疫力アップや糖尿病の発症リスクを低減する。

 他のキノコ類も天日干しでビタミンDが増えるので、キノコは「食べる前のベランダ干し」を実践したい。

■便秘にはキャベツの浅漬け

 さて、年とともに腸内環境が悪くなり、よく便秘になる 。こんな向きにオススメしたいのがキャベツの浅漬けだ。作り方も簡単。キャベツをポリ袋に入れ、塩を少し加えて手で揉むだけ。1時間ぐらいでシンナリして食べやすくなる。

「スーパーなどで売っている酵母入りの浅漬けの素を使えば、さらに乳酸菌が多くなりおいしさも増します。腸内環境を整える乳酸菌に加え、野菜のビタミンやミネラルも豊富なので、晩酌にもうってつけです」(同)

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5