SNSを中心に話題の本

 そんな中、SNSを中心に、一冊の本が話題になっている。1999年に刊行された漫画『私が見た未来』(飛鳥新社)だ。

「作者のたつき諒さんは自身が予知夢を見ていることに気づき、80年代から、その内容をメモした夢日記をつけるようになったそうです。

 その夢日記を作品にしたのが『私が〜』で、単行本の表紙に“大災害は3月11日”と書かれていたものが、東日本大震災を予言したと評判になりました」(出版関係者)

 その後、人気の再燃を受けて、21年に完全版が発売された。その中で、新たに披露された予言が、今回、注目を集めているのだ。

「それは“本当の大災難は2025年7月にやって来る”という予言。予知夢によると、日本とフィリピンの中間あたりの海底が破裂(噴火)し、太平洋周辺の国に巨大津波が襲いかかる。

 そして、日本列島の太平洋側の3分の1ほどが巨大津波に飲み込まれるそうです。その大災害の前兆が、先日の台湾地震なのではと、騒がれているんです」(前同)

科学的な事実

 よくあるオカルト話だと、一笑に付すのはたやすい。しかし、日本列島の南側で“沖縄トラフ地震”のリスクが高まっているのは、科学的な事実だという。

「政府の地震調査委員会の発表では、与那国島周辺で、今後30年以内にマグニチュード7級の地震が起きる確率は90%以上。沖縄本島に近い南西諸島北西沖でも同規模の地震が60%程度の確率で発生するとしています」(全国紙社会部記者)

 地震学が専門の琉球大学理学部教授の中村衛氏は、

「今回の台湾の地震が、日本の断層面に直接影響を及ぼすことはないでしょう」

 と評すが、沖縄を襲う巨大地震の可能性については、

「十分に考えられます。沖縄は、ここ100年間、大きな地震が少なかったことから、巨大地震が起きにくい地域と見なされてきましたが、それは間違いです」

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