死者1万人超の甚大被害も
東日本大震災で尊い犠牲を払い、巨大地震がもたらす津波の猛威と恐怖について、我々は学んだ。
「本島でマグニチュード8クラスの地震が起きると、最悪の場合、津波などによる死者が約1万人に上るという県の試算があります。“明和の大津波”(1771年)では、約1万2000人が亡くなったといわれています。同クラスの災害が起きても、なんら不思議ではないんです。
沖縄県の古い建物は耐震化が進んでおらず、ブロック塀も補強されている所が少なく、危険も多いので、今から巨大地震に備えておく必要があります」(前同)
前出の高橋氏も、こう指摘する。
過去のデータでは「起きる時期」
「過去のデータで、日本は巨大地震が起きる時期と起きない時期が交互に来ることが分かっています。今は起きる時期です。
また、今回の台湾のような逆断層型は、東北地方太平洋沖地震の前後にも、よく発生していました。能登や台湾は、より大きな地震の前兆と言えます。警戒をしておくべきでしょう」
“2025年7月”の予言が外れることを願うばかりだが、ふだんからの備えが大切。非常時の持ち出し品や、避難場所など再度確認を。