■新聞社政治部記者が語る小池都知事の思惑
しかしながら、なぜ小池氏は都知事選を前にして、目下不人気の絶頂にある自民党や萩生田議員と距離を置かないのだろうか。
この問題に関しては、知人の政治部記者が興味深い分析をしてくれたので、かいつまんで紹介しよう。
「ポイントは今回の都知事選に小池さんが無所属で出馬するというところ。もしかしたら自民党との連携は、買っても負けてもその後に国政に打って出るための布石なのかもしれません。
その場合、いまでも国政に力を持つ萩生田さんは小池さんにとっては中央との強いパイプ。萩生田さんの後ろ盾を元に女性初の内閣総理大臣いう野望も捨てていないかもしれませんね」
もしこれが事実なら、7月の都知事選は無所属の皮を被った自民党・小池百合子氏とその他の候補者との代理戦争の様相を呈してくる。
また、5月27日には立憲民主党の蓮舫議員も東京都知事選に出馬を表明した。
はたして、性産業に従事する女性たちの「切なる1票」はどこに向かっていくのだろうか。いずれにせよ候補者は眠らぬ街・東京の「夜の力」を甘くみてはいけないだろう。