沖縄出身者にとっての"難関"
最後に、九州・沖縄ブロックだ。
「九州人に共通しているのは個人破産が多いこと。つまり、先のことを考えないで借金する人が多いんです」(矢野氏)
そんな九州人の金銭感覚を地でいく豪快さを見せるのが佐賀県出身、巨人の長野久義だ。
「飲むと会計はたいてい100万円超え。球界で今、長野さんが一番豪快に飲んでます」(飲食店関係者)
豪快なだけではない。
「特に福岡人は手先が器用で、何事にも貪欲な性質があります」(矢野氏)
そのハングリーさが野球王国を築いたのか。
「あとはホークスの存在ですね。九州でホークス以外の野球ファンなんて見たことないですよ!」(福岡出身のカメラマン)
あの選手も、九州の香りをまとっているという。
「九州人から見て、ブルージェイズの川﨑宗則は、陽気で大らかな感じが典型的鹿児島人、という感じ。英語が通じなくても、"ちぇすとー"とか言って、チームメートや解説者にめ
ちゃくちゃ愛されている。ニュアンスと勢いだけで、あそこまでやれるのはすごい」(地元スポーツ紙記者)
沖縄はプロ野球選手輩出率で全国一。全国平均の実に2・4倍となっている。
しかし、意外な悩みも。
「沖縄は時間の感覚がまったく違う。集合時間に1時間遅れるのは当然だし、そもそも間に合わせる、という概念が希薄。プロ入りして初めて"時間どおり"ということを体験し、対応できない選手も多いんです」(前出・スポーツ紙記者)
日本全国、北から南まで見てきたが、やはり"最強都道府県"は選手数、気質から見て、あの県に軍配が上がりそうだ。
「やっぱり大阪でしょう。子どもの頃から野球が生活そのものみたいになってる。三つ子の魂、という話で、そういうセンスが物心ついた時から身についている。仲間意識も強いから、アメリカにもすぐなじめる。だから、大阪出身者はメジャーでも活躍できるんだろうね」(片岡氏)
はたして、大阪の牙城を崩せるか?他の46都道府県の奮起が期待される!