「耳の後ろから首筋」に注意

臭いの判別方法はわかったが、その対策はどうすればいいのか。
池下院長は、「体表面から脂肪酸を取り除くことが効果的」と言うように、やはり、体を洗うことが大切なようだ。

この場合、重点的に洗うべき8つのポイントがある。

それは、①頭皮②顔のTゾーン③耳の後ろから首筋④胸部⑤両脇⑥背中の中心線⑦へそとその周り⑧陰部……の8か所。

いずれも皮脂腺や汗腺が集中しているゾーンだが、特に、注意してほしいのが③の「耳の後ろから首筋」のゾーン。

顔をマメに洗う人でも、ここはつい忘れがちになるのだが、実は、このゾーンから発せられる加齢臭が、最も女性に感知されやすいというのだ。この部分は、常に剥き出しの状態であるうえに、女性と並んだときに女性の鼻に近くなる部分でもある。

当然、半袖姿になることの多い夏場は、両脇にも気をつけたい。

また、オヤジ族にとっても「異臭」と自覚のある最大危険場所、足については、靴を穿く生活をしている限りは、ある程度臭うのは避けられないと、池下院長は言う。
「どうしても、気になる人はまめに靴下を変えたり、入浴時に指と指の間を、歯ぶらしなどで洗うとよいでしょう。これは、週に1回行うだけでも、かなり変わりますよ」

加齢臭対策に効果的と言われるのが柿渋石鹸。

柿に含まれる「柿タンニン」に皮脂が酸化してできた成分を除去する効果があることがわかっている。

女性が洗顔で使うような泡立てネットで、きめ細かい石鹸の泡を作り、手を使って泡を作り、ゆっくりと広げていく。この時に、決してゴシゴシこすらないのがポイントだ。

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