日本人男性の平均寿命は80歳。それまで介護を必要とせず、自立した生活を送るためにも今から万全に備えておこう!

「今はまだ健康だが、もし将来、寝たきりになったらどうしよう……」
などという、誰もが漠然と抱えているそんな不安を、さらに強める衝撃的な数字が発表された。

今年3月、厚生労働省は、特別養護老人ホーム(特養)に入所を希望している待機者が、全国に「約52万2000人」にも上るという調査結果を発表したのだ。

特養は、社会福祉法人や地方自治体が運営する公的な施設。
民間の有料老人ホームより安い費用で介護サービスが受けられる。
だが、施設は常に満員で、待機者は2009年12月の前回集計より約10万人も増加。
急速な高齢化に、施設の建設、拡充が追いつかないのが現状だ。

「政府は"施設入所から在宅介護へ"との方針を打ち出していますが、寝たきり老人の在宅介護は、家族に大きな負担をかけます。家族のためにも、もちろん自分のためにも、50代、60代から寝たきりにならないための生活習慣を身につけておきましょう」

こう話すのは、メディカル・クロッシング・トータル・オフィスの野呂田秀夫代表(理学療法士、柔道整復師)。
長年、東京警察病院のリハビリテーション室長を務め、前田日明らスポーツ選手のリハビリのサポートもしている。

そんな野呂田氏が現在、最も力を入れているのが、老人施設でのリハビリ指導。
そこで、生活習慣の大切さを痛感しているという。
「今はシャキシャキと動ける70代、80代の方も珍しくない一方で、"もう年だから"と諦めてしまって、動けない方も多い。その差は、病気を除けば、"生活習慣の違い"が大きいのです」(野呂田氏=以下同)

そこで、野呂田氏の監修のもと、「生活習慣チェックリスト」を作成した。

生活習慣


このリストのチェックが多いほど、寝たきりになる可能性が高い。
まずはリストに印をつけ、自分の問題点をチェックしてみよう。
年を重ねても、変わらず元気に過ごすための、
「50歳から始められる、寝たきりにならない生活習慣」
はどんなものだろう。


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