麻生派は第4派閥に急成長

一方、「安倍が再登板できたのなら、オレだって」と野望を隠さないのが、麻生太郎副総理兼財務相だ。
「すでに、自派閥内に"(首相再登板を目指す)麻生チーム"を結成。隠密裏に行動中といわれています。これまでに19人の小派閥だった麻生派を33人までに拡大し、第4派閥にまで急膨張させました」(麻生派関係者)
さらに、今後は大島理森・前副総裁ともタッグ。総裁選を目指して、さらなる自派拡大に動いている。実は、その麻生氏周辺から、安倍首相の持病(潰瘍性大腸炎)が「相当悪い」との情報が、故意に流されているとの話もある。
「その裏には、今回も安倍首相は健康問題で退陣を余儀なくされる。そうなったら、"次はオレ、麻生だ!"との思いが強く隠されています」(前同)
アベノミクスが失敗して景気が大きく後退。安倍首相が、そのストレスに耐え切れず、再び健康問題を理由に退陣。"その日"を、麻生氏は指折り数えてニンマリの日々というのだ。
一方、小渕、松島両大臣の辞任で、「いよいよ私の出番!」と張り切っているのが小渕氏の前に"日本初の女性総理候補"と言われた小池百合子・元防衛相だ。
「小池氏は、第1次安倍内閣で首相補佐官や防衛相を歴任している。このほかにも環境相、自民党総務会長などをソツなくこなすなど、その有能ぶりは自他ともに認めるところですが……」(ベテラン政治記者)

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