年金受給を先延ばしすれば…

あわせて薦めるのが「確定拠出年金」(個人型)だ。なぜ、こちらを薦めるかというと、付加年金に加入した場合、国民年金基金には加入できないからだ。こちらも国民年金基金同様、税金面の優遇措置がある。
「厚生年金基金は年金方式の受け取りしかできませんが、確定拠出年金は一括で受け取ることもできます。ただし、国民年金基金が約束した給付額を確実に受け取れるのに対し、確定拠出年金は、各個人が運用の指示を出し、結果、リターンが大きい場合もありますが、逆に元本割れすることも。また原則、60歳まで途中解約できません」(同)

一方、第2号被保険者の場合は、「厚生年金基金」に入るのが一般的。その性格やメリットは国民年金基金と同じだ。
ただし、この厚生年金基金は、業績悪化で解散するところが出ている。解散した場合、掛け金こそ戻って来るが、上乗せ部分の年金額は全額カットの場合もあるので要注意だ。
その他、防衛策として、年金受給を先延ばしする方法もある。元気で仕事もあれば、何もリタイアすることはない。
「1か月繰り下げると0.7%増額されます。1年だけでも8.4%、5年だと実に42%も。逆に繰り上げも60歳まで可能ですが、その場合、約30%も減額されます」(前出・記者)

自分の年齢や環境に応じて、来たるべき老後に備えてほしい。

本日の新着記事を読む

  1. 1
  2. 2
  3. 3