大豆加工食材を食らうべし!

昨今は牛豚ともレバーの生食ができなくなってきているが、料理研究家のオガワチエコさんが推奨するのは、鶏のレバー。
「鶏のレバーを沸騰したお湯に浸け、そのまま火をかけずにしばらく放置します。中まで熱が伝わって色が変わった頃に取り出して、ゴマ油、ニンニク、塩または醤油で和えると、レバ刺しに似た食感が楽しめます」

他にも、ここ数年、認知症予防食品として世界的に注目されるようになっているのがクルミだ。クルミは脳血管を守る「オメガ3脂肪酸」も豊富で、β-アミロイドの蓄積を阻害する働きもある。
スペインのエミリオ・ロス博士などの研究でも、記憶の司令塔である海馬の働きをよくして、批判的思考力や言語的な推理能力を著しく向上させるという報告がなされている。
「クルミはひと手間かけると、さらにおいしくなる食材です。ハチミツに和え、クリームチーズを添えればおつまみになり、ミキサーでクルミとバナナ、豆乳などを混ぜると、栄養満点のジュースになります」(前出のオガワさん)
その豆乳の材料となる大豆も、前述の卵と同じくコリンを多く含み、脳に良い食品。豆腐、納豆、厚揚げ、ガンモドキ……。何を食べるかは、その日の気分で!

なお、今回取材に協力していただいた山田氏は今年58歳になるが、物忘れが気になり始めていたという。
「そこで実験的に脳にいい食品を食べてみたんです。週に3回はカレーを食べ、朝はココア、夜はクルミをつまみに赤ワインを飲む生活を続けたところ、数か月で物忘れが確実に減ったと実感しています」

読者の皆さんも、「おいしい脳の活性法」をやってみてください!

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