インプラントも万能ではない

他方、本誌でも報じてきたように、バストを患者の顔にわざと当てて治療するような歯科医院もあるが、
「美人歯科衛生士をそろえて、そういう経営方針の歯科医院も多くありますが、金儲け重視で、歯科医としての理念がないんでしょう」(医療ライター)
歯のためだ。(23)"胸当て歯科医"はやめておこう。

「(24)きちんとした説明なく、歯を抜こうとする歯科も危険。セカンド・オピニオンを取りましょう」(齋藤氏)
このとき、(25)違う医者に行き「セカンド・オピニオンが欲しい」と言うと、自由診療扱いとなり保険が効かなくなるので注意を。シレッと普通に受診すればいい。これは歯科だけでなく、医者全体に共通することだ。

さて、自分に合った"良い医者"を選ぶ方法とは?
「個人的にオススメなのが、アクセスの良い(26)"町の歯医者"を3つほど選んで受診し、その中で自分が一番、納得いくところを選ぶというものです」(釣部氏)

一方の齋藤氏は、「まず、インフォームド・コンセントのきちんとしていること」と言う。(27)歯科医は説明が命。また、
「歯科医も、歯周病、矯正、義歯、インプラントなど、各自で専門分野があるので、(28)まずホームページや看板で専門分野を確かめること。保険の効かない(29)高額治療などは特に、明細書を出させましょう」(釣部氏)

さて最後は、鉄の支柱を歯茎に埋め込み、歯をかぶせる"インプラント"だ。
(30)総入れ歯は上下の片方が約1万円~と安価だが、インプラントは1本30万円~と高額だが、最近ブーム。
「インプラントが"第2の歯"といわれるほど優れているのは事実です。ただ、(31)インプラントは儲かる。土台となる骨の固さが足りないなど問題があっても、手術に移す歯科医も少なくない」(齋藤氏)

短期間でインプラントは抜け、ボロボロのアゴが残るだけの"最悪の事態"にも。さらに、(32)"インプラント病"の懸念もある。
「もともと歯周病になった生活習慣などの原因をそのままで、インプラントにしても、その周辺がまた同じように歯周病になる。となると、手の付けようがない。それに、(33)手術が失敗すれば、顔面麻痺になるリスクもあるし、ひどく体調を壊す方もいます」(齋藤氏)

インプラントとて万能ではないし、
「入れ歯にしたほうがいい人もいるし、ケースバイケース」(釣部氏)。
良い歯科医を選び、定期的なメンテを施して、ぜひとも80歳で20本残そう!!

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