五感をオフにして快眠ゲット

最後に、工藤院長自身が実践する"とっておきの快眠テク"をお伝えしよう。
「快眠の秘訣は、やはり、深いノンレム睡眠の時間をどれだけ確保できるかにかかっています。ただし、体はクタクタに疲れているのに、脳のスイッチがなかなかオフにならない人も多いのではないでしょうか。そんな人たちにお薦めしたいのが五感に訴えて、脳をオフに切り替える方法です」

まずは触覚。たとえば、「自分の好みに合ったシーツから得られる心地良さが眠りを誘うことが多い」(工藤院長)という。

次に視覚。睡眠ホルモンのメラトニンは前述の通り、暗くなると分泌されるから、光のオン(昼)/オフ(夜)というメリハリをつけることが大事になってくる。

さらには、お香を焚いたり、枕の裏に好きなアロマオイルを垂らすなど、自分好みの香りで嗅覚に訴えることも効果的だ。
「聴覚については、スローテンポな音楽を聴くこと。モーツァルトでも美空ひばりでも自分の好きな曲なら何でも構いませんが、理想は、心臓のテンポに一致するリズムです。泣いている赤ちゃんがお母さんに背中をトントントンと叩かれると眠ってしまう、あのリズムがそうです」(工藤院長)

最後の味覚に関しては、深酒がダメなことは前述したが、寝る前に少量のお酒はよさそう。
ソファにもたれかかり、スローテンポな音楽を聴きながら、お酒をちびりちびり。こうして眠気を催してきたら、ベッドに移って明かりを消す。
あとは、好きな香りを嗅ぎながら、シーツの心地良さにくるまれれば、寝苦しい夜ともオサラバ!

正しい睡眠習慣を身につけ、老化やガンを予防しつつ、これからますます厳しくなる猛暑を乗り越えようではありませんか。

本日の新着記事を読む

  1. 1
  2. 2
  3. 3