○訪問販売を鵜呑みにしない

残念な話だが、住宅リフォーム被害の多くは、訪問販売が占めている。そもそも、突然自宅を訪ねてきて、数十万円の契約を迫るというスタイルそのものを疑ったほうがいい。知らない業者の訪問には注意して、仮に安価であってもその場で契約しないこと。契約時は安くても、途中で「他にも補修しないとダメ」と値段を釣り上げてくるケースもあるからだ。

○必ず複数の業者から見積もりを取る

悪徳業者は不安を煽り、高額な工事を勧めてくる。ここで乗ってしまうと、相手の思うつぼだ。自宅を建てた業者や近くでリフォームを手がける工務店など、複数の業者から見積もりを取り、内容や価格を比較しよう。

○見積内容を確認

追加料金はかかるのか、工期はどれくらいかかるのかなど、見積内容はちゃんと確認すること。「リフォーム一式50万円」など、ざっくりした内容だと危険。何にどれだけの費用が必要なのか確かめ、不明な点は尋ねること。あやふやな回答しかできないなら、悪質な業者と判断していいだろう。

○口車に乗らない

安心感を与えるため「近くでやっています」「○丁目の○○さんもやっています」といった誘い文句をかけてくることも。実際には工事をしていなかったり、近隣住民をダマしていることもあるので、こういったセールストークには意味がない。

○契約してしまった場合は、クーリング・オフ

契約後に工事が始まっても、8日以内ならクーリング・オフが可能。近くの消費者センターや各自治体の相談窓口を頼ればいい。クーリング・オフ期間を過ぎていても契約を解除できる場合があるので、諦めないこと。また、契約はひとりで決めずに、家族にも相談するようにしたい。高齢の親と別居の場合は、「必ず教えてほしい」と伝えておこう。


総じて言えるのは、「その場で決めないこと」。すぐに契約を迫るような業者は、その時点で疑ってかかってよし。
家族や知人への相談、はたまた別業者の見積もりなど、客観的に判断できる材料を必ず用意してからの判断を!

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