甘い缶コーヒーはほどほどに

著書の『運動指導者が断言!ダイエットは運動1割、食事が9割』(インプレス)が15万部を超えるヒットを記録し、今や美容界の台風の目と呼ばれる、フィットネストレーナーで、"ボディワーカー"の森拓郎氏が補足する。

「糖質を減らすと筋肉も落ちやすくなるので、逆に赤身肉や魚、卵、豆類などタンパク質の豊かな食べ物を、しっかりとることが必要。これまでより1.5~2倍が目安です」

ライスの量は減っても、その分、他のものを食べていいのだから心強いが、
「もっとも、主食を減らすより砂糖がタップリ入った缶コーヒーなどの飲み物、お菓子類をやめたほうが、はるかに早くダイエット効果が出ますよ」(前同)

さて食事制限といえば、サラダを思い浮かべる人も多いだろう。しかし、森氏は
「野菜や果物は無理に食わずともよい!」
と語る。
「野菜は水分と食物繊維がほとんどで、カサがあるわりに栄養価が低い。それどころか食物繊維のとりすぎは逆に便秘を招きます。無意味とは言いませんが、必要なミネラル、ビタミンなどの栄養分は肉やタンパク質を含む食材を十分とれば問題ありません」(同)

果物にいたっては糖質が多く、むしろメタボ解消には悪いという。

お次は
「トランス脂肪酸を含む食材に注意すべし!」
だ。
糖質同様、脂質もとり過ぎはメタボの原因になるが、生命活動には不可欠の要素。しかし、「トランス脂肪酸」と呼ばれる物質は、悪玉コレステロールを増やすので、心臓疾患などのリスクを高める。米国では加工食品への使用を大幅に制限する動きが出ているくらいだ。
「マーガリン、ショートニング、それにサラダ油などの調理油に多く含まれています。ご注意ください」(同)

と、ここで気になるのが、お酒だが、森氏は
「酒はウイスキーや焼酎など蒸留酒にするべし!」
と、呑ん兵衛のお父サンにはありがたいコメントをくれた。

「ビール、カクテル、チューハイ、日本酒、ワインなどは糖質を含みますが、焼酎、ウイスキー、ウオッカなどの蒸留酒は糖質を含まないからです」(同)

最後は
「わざわざ運動時間を取る必要なし」。
メタボ解消といえば、食事制限とともに運動をすることも常識かと思いきや必要ないという。どうして?
「メタボの原因は、食事に問題があることがほとんどなんです。確かに運動すれば多少の脂肪は燃焼しますが、過食の前には微々たるもので、あまり意味がありません」(同)

たとえばランニングを60分続けるのはかなりの苦痛だが、消費する熱量は400キロカロリーがいいところ。これはせいぜい、大福2つ分なのだ。
「それでも運動というなら、エレベーターをやめて階段を昇るなど、日常生活の中で、できるだけ体を動かすように心がけるだけで、十分です」(同)

以上、いずれもカンタンなものばかり。さっそく今日から始めてみよう!

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