外国人観光客が牛丼に大行列
「その後、吉野家の味に感銘を受けて研究を重ね、1968年、江古田に牛めし・焼肉定食店として松屋をオープンさせました」(前出のグルメ誌記者)
松屋の牛めしもいただきます……おっ、吉野家よりもちょっと薄味で、味が締まってウマイ!
すき家は、もっと新しく、1982年創業。
「地道に事業を続けていく中、2000年代以降は、ドライブスルーの設置や、ショッピングセンターのフードコート内へ積極的に出店しました。店舗数を一気に増やし、07年の沖縄県進出で、牛丼チェーンとして吉野家に続き、全都道府県出店を果たしています」(前同)
すき家の牛丼も、いただきます……う~ん、甘味が絶妙で、"すき焼き丼"のよう。なのに、重くなくて、ああ、ウマイ!
とはいえ、展開が世界規模のカレーに比べたら、歴史はまだ浅いのが正直なところ。【歴史】はカレーの勝利で連勝。1-2で逆転!
さて、インド発祥、イギリス経由で日本に辿り着いたカレー。ということは、【海外受け】も圧勝か?
「CoCo壱番屋は、05年の台湾を皮切りに、海外進出を進めています。日本のカレーはあくまで"日本のカレー"であって、エキゾチシズム(異国情緒)として楽しまれているに過ぎません」(前出のコンサルタント)
一方の牛丼だが、意外や意外、その30年前の1975年、吉野家はデンバーにアメリカ1号店を出店しているのだ。
「現在は600店を超える海外店舗があり、どこも大人気。日本に来る外国人観光客には、"本場の吉野家"を楽しみに来る人も多いようです。繁華街の牛丼店には、外国人観光客が行列を作ることもあるほど」(同)
にわかには信じ難い話だが、これこそがメイド・イン・ジャパンの力。【海外受け】では牛丼の勝利!2-2と引き分けとなった「カレーVS 牛丼」。そもそも、勝負などせずどちらも一緒に味わえる「カレギュウ」(=松屋、吉野家は「牛カレー」、すき家は「牛あいがけカレー」)を食べてればよかった――ってか!?

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