原巨人は高校野球!? “ご意見番”大物OBが辛口提言「球界ブッタ斬り」!の画像
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 ソフトバンクが2年連続日本一を果たし、山田哲人(ヤ)、柳田悠岐(ソ)の2人がトリプルスリーを達成する大活躍があった一方、野球賭博問題が噴出した15年のプロ野球。黒江透修氏(77)、江本孟紀氏(68)、川藤幸三氏(66)の3人の熱き“御意見番”が現状に喝!!!

 15年シーズンは、セ・リーグが交流戦でパ・リーグに負けまくり、一時、セの全球団が借金状態に陥った。混セを制したのは、なんと前シーズン最下位のヤクルト。しかし、日本シリーズでは、そのヤクルトもソフトバンクの前に、あっさりと敗れ去ったのだった――。

 まず、江本氏が先陣を切ってくれた。「それぞれのチームが持っている戦力が年俸に見合う活躍をしていたら、こんな結果は出ないはずなんですよ。ひと言で言えば、どのチームも“主力不在”。特に巨人のバッターが酷い。打率.269の坂本勇人がチームトップの打率なんですから、話になりません。結局は、打つべき人が打たないから、こんな結果になる。パ・リーグ優勝のソフトバンクは選手が年俸通りの働きをしましたからね。パはセの選手とは“意識”が違う。たとえば、日ハムの大谷翔平の年俸が2億円に上がりましたが、彼は契約更改のとき、“それだけの価値がある人物なのか、自問自答しながら練習をしていけば、プラスになると思う”と言った。それが本当のプロの姿勢なんですよ。坂本が、あの成績で年俸アップなんて考えられないし、本人のためにもならない。こんな程度でいいのか、と勘違いしちゃいますよ」

 黒江氏も、15年の混セの最大要因が巨人の低迷であると分析するところは江本氏と同様だが、その原因の一つに原采配を上げる。「やっぱり、原監督はオーダーをいじりすぎ。長い間野球を見てきたけど、あれだけクリーンアップを動かす采配は見たことない。4番打者を7番に下げたら、プライドがズタズタになるのは当たり前。ああいうときは休ませるほうがいいのに、それが分かってない。バントを多用するのも問題だよ。シーズン終盤の重要な試合ならいざ知らず、序盤でバントばっかりやってちゃダメ。高校野球じゃないんだから。とにかく今シーズンほど、巨人の野球を見ていてイライラしたことはなかったね」

 終盤の失速で優勝を逃したのは阪神も同じ。OB会会長でもある川藤氏にぶつけると、「何をゴチャゴチャ、過ぎた話をしとるんや!」と、まずは本誌を一喝!!「シーズン終盤になると息切れする。これを変えんといかんことは確かや。でも、カネ(金本知憲新監督)もカケ(掛布雅之新二軍監督)も、そこを変えようと今、必死で頑張っとる。なのに、その足を引っ張るようなことばかり言うとったらあかんで」

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