これが長寿のヒミツ!! 目からウロコ「100歳長生き健康法」の画像
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 毎日の不摂生に罪悪感を覚えている皆さん。安心してください! 実は老いても元気でいる技があるんです。

 かつては“奇跡”ともいわれた100歳以上の超・高齢者。だが、今や、その数は6万人を突破している。「このペースだと、2050年には百寿者(100歳以上の高齢者)は68万人超に。海外の研究では、日本をはじめとする長寿国で2000年以降に生まれた新生児の大部分は、100歳の誕生日を祝えるだろうとの報告まであるほどです」(厚労省担当記者)

 ただし、平均寿命と健康でいられる寿命との間には10歳近くの乖離(かいり)がある。100歳を経てもなお、ピンピンと暮らしている大先輩たちの秘密は、いったい何なのだろうか。「長寿の方はともかく皆、食欲旺盛なんです」と語るのは、『ほどほど養生訓(実践編)――こうすれば健康長寿になれる』(日本評論社)の著書もある、新潟大学名誉教授の岡田正彦氏(医学博士)。都内の介護老人保健施設の施設長も務め、多数の長寿者を見てきた経験から、長生きの秘訣をこう語る。「平均寿命が20~30歳にすぎなかった江戸時代に、80歳近くまで生きた将軍もいますが、この差は食事。当時の庶民は1日2食で、肉や乳製品など高カロリーな食材が絶対的に不足していましたが、将軍などの特権階級は手に入れることができました。明治になって庶民にも肉や乳製品が行き届き、また、1日3食になることで、急激に平均寿命が伸びていったわけです」

 かつて、“100歳双子”として一世を風靡した、成田きんさん(00年没・享年107)、蟹江ぎんさん(01年没・享年108)も好物として挙げたのは高カロリーの食べ物。「きんさんは赤身の魚、ぎんさんはフライドチキンが大好物だと語っていました。健康に良い食事というと、野菜や粗食といったイメージなので意外でした」(健康情報誌記者)

 この2人に共通するのが、たんぱく質を積極的に摂っていることだ。「和食の唯一の問題は、たんぱく質が少し足りない点。たんぱく質が不足したままでは、骨粗鬆症(そしょう)が加速して骨折、そのまま寝たきりとなり、認知症になる……という悲劇の連鎖も起きかねません。赤身の肉は良質のたんぱく質ですし、肉を日常的に食べれば、たんぱく質不足を補えます。とはいえ、脂身いっぱいの肉ばかりを食べるのは問題ですが」(前出の岡田氏)

 もちろん、過食は高血圧を招くので良くないが、少し太っているぐらいのほうが体力がついていいという。また、現在88歳で、元気に『下北沢整形外科リウマチ科』名誉院長を務める植田理彦氏(医学博士)も、こう語る。「ボクは卵焼きとエビが大好物。梅干や納豆は苦手だけど激しい好き嫌いはなく、家内に出されたものはすべていただきます。おかず中心で、ご飯は軽く一膳のみ。あと、油揚げの他、5つほど具が入ったみそ汁を毎日2杯飲んでいます」 食後には必ず果物が出るそうだが、百寿者のアンケート調査結果でも果物を摂っている人は多いという。

 さらに、植田氏の毎日の習慣なのが晩酌。「ブランデーないしワインはグラス1杯、日本酒は1合ほど飲んでいます」 年を取るごとに、酒をやめたり、休肝日を設けるよう努力する人も増えるが、「大酒は論外ですが、まったく飲まない人より、毎日ほどほどに飲む人のほうが病気になりにくく、長生きすることが世界中の研究データから分かっています。その“ほどほど”の量ですが、清酒なら半合が目安です」(岡田氏)

 長寿世界一の男性として、1984年版ギネスブックの表紙を飾ったこともある泉重千代さん(86年没・享年120)も、大の酒好き。「大好物は黒糖焼酎で、医師に控えるよう言われても毎日晩酌を楽しんでいたそうです。マスコミに長寿世界一と報道されるや、鹿児島県徳之島の自宅に観光バスが押しかけるほどの人気者でしたが、訪れた人々にも酒を振る舞い、温かくもてなしていたそうです」(前出の記者) さらに、タバコは70歳頃からセブンスターを1日3~4本ほど吸い始め、116歳頃に禁煙したという。前出の植田氏も、実はヘビースモーカーだった。「若い時分からずっと“ピーカン”(缶入りピース、1缶50本入り)を1日2缶(計100本)は吸っていたんだけど、15年ほど前に突然、このピーカンを美味(おい)しく感じなくなってね。それで自然にやめたの」

 さて、前出の岡田氏が食生活とともに長寿の必須条件に挙げるのが“運動”だ。適度な運動は血圧、血糖、コレステロールなどの数値を軒並み下げるという。「運動はゆっくりやっては効果はありません。“165マイナス-年齢”ぐらいの脈拍まで上げる、ちょっときつく感じられる程度がいいんです。ただし、これ以上の激しい運動は逆効果」(岡田氏) あなたが50歳なら、165-50=115(健康な人の安静状態での脈拍は50~90)。1分間の脈拍が、このくらいを上限とする運動なら何でも良く、早歩きでも十分だという。「目標は、この程度の運動を1日合計30分、週3~5回は行うこと」(前同)

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