――どうしてですか?
佐藤:好きな彼のことを思って、どうこうみたいな経験がないので、「色っぽい表情を」と言われると、どうやっていいのかまったく分からないんですよ。
――出身のSKE48も、AKB48同様、恋愛は禁止でしたからね。
佐藤:だから、流れの中で、そういうふうに見える瞬間を、上手くとらえていただけたんだと思います。
――でも、本当にステキです。この1冊で、スター街道まっしぐらといった感じですね。
佐藤:そうなったら、うれしいですね。東京で声を掛けてもらえるようになるのが、まずは身近な目標でもあるので。
――えっ、あまり声をかけられないんですか?
佐藤:SKEのホームタウンの名古屋ではよくあるんですけど、東京ではめったにないですね。明らかに気づかれているときはあるんですけど、黙ってると怖く見えるのか、声を掛けづらいみたいで。
――確かに、キリッと“目力”がありますからね。
佐藤:そうなんですよ。どこを歩いていても、キャッチとか、変なスカウトもまず寄ってきませんし(笑)。
――でも、SKEを卒業して、もう2年。今回、写真集も出して、活動はとても順調ですね。
佐藤:想像以上です。辞めるとき、本当に何も決まっていない状態で飛び出したので、もっと大変だろうなと思っていました。
――大変っていうのは、具体的には?
佐藤:家賃を払えるかなとか、仕事があっても元SKE関連の取材ものが、月に1本とかだったら、どうしようとか。そもそも、所属事務所も決まっていない状況でしたから。
――そんな状況で、よく卒業を決めましたね。
佐藤:“やり切ったな”っていう思いが強くなって、もう続けることができなかったんです。5年間いて、すごく楽しいんですけど、毎年の流れっていうのは、ほとんど同じじゃないですか。それでも、もっと総選挙で上に行きたいとか、どうしても選抜に入りたいとか、目標が持てれば良かったのかもしれません。だけど、私はそういうタイプでもなかったので、“次の世界を見てみたいな”という気持ちを抑えきれなくなったんです。
――次の世界、ということは、まずグラビアでトップを獲ろうと?
佐藤:自分という存在をもっと皆さんに知っていただけたらいいな、と思ってます。将来的には、女優として、認められるようになれたらと思ってるんです。
――どんな女優さんを目指しているんですか?
佐藤:女性としてもステキだなと思うのは、篠原涼子さんです。
――お子さんが2人いて、話題のドラマや映画にたくさん出られています。
佐藤:ただ、自分の性格からすると、主演女優ってタイプじゃないんですよね。