さて、続いては“賢い財テク”を見ていこう。NISA(少額投資非課税制度)を使えば、株で儲かっても税金が取られないということは、ご存じの方も多いことだろう。ガンガン行こう!

 で、まず「投資なんて難しいし、俺には、そんな手間ひまはかけられないよ」という方にオススメなのが、数千円など低額から、毎月一定額を自動で積み立てられる“投資信託”だ。ご存じの方には釈迦に説法で恐縮だが、投資のプロが選んだ株をまとめて売る“セット商品”がコレで、中でも世界中にバランスよく投資しているバランス型ファンドが簡単かつ良い。「バランス型ファンドとは、世界各地の株にバランスよく投資している投資信託のことです。コレ、1年での騰落率(値上がり幅、値下がり幅)は小さいんですが、安定して上がっていってるんですよね」(前出のトレーダー)

 はあ、“安定して上がっていく”など、ギャンブルさながらの株の世界にありうるのだろうか? トレーダーが言う。「先進諸国の株価指数を統計で見てみると、平均して、年間で約15%上昇していっています。もちろん下がる年もありますが、それ以上に上がる年もあるし、結果はさまざま。ですが、それを平均すると15%も上がるわけです。ここに金を入れて、“金に働いてもらう”のが、バランス型ファンドです」

 1万円をかければ1万1500円になる、ということだが、単に、それだけの話ではない。「“毎年”上がっていくわけです。つまり、利息に利息がかけられていく“複利”の効果があるんですよね」(前同)

 次の年は、1万1500円に15%をかけて、1万3225円。その次の年も、15%をかけて1万5028円。雪だるま式に増えていく。10年後には4万円を超える計算となる……ってことは、4倍!?「オススメは、セゾン投信の“バンガード・グローバルバランスファンド”です。毎月5000円から積立ができますし、何より、諸経費が他の投資信託に比べて安いんです」(同)

 むろん、すぐ使う予定のある金ではダメだ。将来に向けて、資産運用を始めてみる!?

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