また“お茶”でいえば、甜茶(てんちゃ)も要注目。飲み始めて2週間で、50%の人が効果を実感しているというから、驚くばかり。「甜茶とは“甘いお茶”の総称のことですが、アカネ科、ユキノシタ科、ブナ科、バラ科の4種類があります。その中でも、バラ科のキイチゴ属、“甜葉懸鈎子(かんようけんこうし)”というものを選ぶこと。これに含まれるタンニンが、花粉症の諸症状を緩和させます」(前出の研究員)

 さて、お次は生活習慣編。ゆっくりお風呂に入ることも重要である。「花粉症の原因は“冷え”という人も多いのです」と言うのは、前出の医療ジャーナリスト。「冷え性や低体温になると、免疫力は低下します。実際、冬に辛い冷えを改善した結果、春からの花粉症がまったくなくなったという方も多くいますよ」(前同)

 やはり結局、花粉も免疫力で退治できるのだ。他方、環境も大切。室内の空気の管理をすべし。「むやみに換気をしない、空気清浄器を設置する、家に入るときに服についた花粉を払う、というのは多くの方が実践しているでしょうが、実は、湿度を高めに保つことも重要。花粉も風邪のウイルスと同じで、空気が水分を含むと飛び散りづらくなりますよ」(看護師)

 家の中と同様、外出する際のマスク選びも重要だ。「最近の技術の進歩は目覚ましいものがあります。“花粉症用”と書いて売ってあるマスクも多く出回っており、それも非常に良いです。しかし、予算的に余裕がない方は、ガーゼのマスクでなく、不織布でできた使い捨てのマスクにするだけで、効果が期待できます。バリア性が大きく違いますので」(前出の研究員)

 さてさて、最後は“ビックリ医療編”。東洋医学といえば、ツボ。花粉症のツボをグイグイ押すのだ。「まずは眉間の“印堂(いんどう)”。眉と眉の間、ど真ん中にあります。これは鼻にも目にも効く。そして“迎香(げいこう)”。鼻の穴のすぐ外側にあります。鼻づまりに、よく効きます。目の瞳孔の真下にある“承泣(しょうきゅう)”は目にズバリ効きます」(整体師)

 ツボ押しは、れっきとした医療。0円でできるし、良いこと尽くめだ。他方、特に鼻の諸症状で苦しむ方に試してもらいたいのが、鼻うがい(鼻洗浄)。『泉の森クリニック』(神奈川県大和市)の三瓶(さんぺい)由美院長が、こう言う。「鼻うがいは、鼻をかむだけでは出にくい粘り気のある鼻水を洗い流し、鼻づまりの不快症状を改善させる効果があります。また、アレルギー性鼻炎の原因となる花粉やホコリを浄化するという面でも、有効とされているのです」

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