大石川氏が伝授する馬券黒字化大作戦の二つ目のポイントは、過剰な人気馬を見抜くこと。「ポイントの一つ目にも通じる要素ですが、これはすべてのレースで使える攻略法の一つです。まずは単勝オッズで2倍を切るような人気馬がいるレースがあったら、ぜひ、そのレースに注目してみてください。そして、なぜ、その馬がそれほど人気になっているのかを検証してみてください。血統、成績、デキ、適性、騎手……。材料は、いろいろあるでしょう。しかし、それらの要素が他の出走馬と比べて、さほど大きな優位性がないのに、人気になってしまっている馬は実際には多いんです」

 特に最近は、騎手がM・デムーロに乗り替わっただけで、圧倒的な人気になるという傾向が顕著に見られるという。「M・デムーロは間違いなく能力の高い騎手ですが、どんな馬でも1着に持ってこられるわけではありません。勝率でいえば2割ちょっと。つまりM・デムーロの単勝馬券だって5回に1回しか当たらないんです。彼が乗る馬を馬連の軸にしたり、ワイドや複勝で買うのは悪くはないかもしれませんが、単勝を買う場合は特に慎重な選択をするべきなんです。ですが、逆に、そんな過剰人気とも言える馬が出るレースでこそ“逆張り”と言える穴狙いが妙味になります」

 そこで、大石川氏がオススメする買い方は単勝だという。「人気馬から比べてもあまり能力差がないのに、オッズ的にはおいしいという馬の単勝を買うんです。特にオッズ5倍~10倍くらいの馬が狙い目。ここで大切なのは、そういう穴狙いの買い方をしたときに、もし人気馬に勝たれても落胆しないこと。10倍のオッズの馬券なら10回に1回当てればいいくらいの気持ちで臨むほうが、良い結果を生んでくれます」

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