さて最後に、まだまだ続く春のGIシリーズでの大石川氏の狙いを、ぜひ聞いておきたいところだ。「正直、新馬戦で有効なコメント作戦はクラスが上がっていくほど、おいしい穴馬も危険な人気馬も見つかりづらくなります。理由は、上のクラスほど、調教師や厩舎スタッフがおしなべて良いコメントばかりするからです。GIになると、それはより顕著になります。ですが、ここからの春のGIは、それぞれ昨年のレースのコメントがどうだったかということを頭に入れておくと、参考になるかもしれません」

 例えば、先週行われたGIヴィクトリアマイル。昨年の同レースは最低18番人気のミナレットが3着、12番人気のケイアイエレガントが2着に食い込んで、3連単馬券はなんと2000万円オーバーの配当となった。100円が2000万円になる、そんな夢馬券をつかむ方法はないのか!? 「あのときの東京の芝レースは、かなり逃げ馬有利の傾向にありました。そんな中、人気薄のノーマークだった2頭が逃げ残ったことが波乱の原因です。当時のコメントを読み返すと、同開催では“今回は積極的に”とか“粘ってどこまで”“スタートさえ決まれば”というコメントをしていた馬が、実際に逃げていい結果を残しています。ミナレットも、“スタートがカギになる”というコメントをしていましたよ」 もし今週末の芝レースで逃げ馬が活躍していたら、そのようなコメントがある馬に狙いを定めておくのは賢明だろう。

 さて、この後に控えるオークス、ダービーの狙い馬は?「上位が強いときほど、身の丈にあった着狙いをしてくる陣営もいます。無理に1着を狙うのではなく、掲示板に載るのを目標にする人気薄馬、そこが狙い目。今年のように3強、4強といわれている年では、堅実に着を狙ってくる陣営が穴馬を出すんです。“他の馬に関係なく”とか“この馬の競馬をさせる”などというコメントがある人気薄馬は、要注意でしょう」 今年こそ、馬券を的中させて黒字化を達成しちゃいましょう!

本日の新着記事を読む

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5