●デッカク稼ぐ! 50万円~100万円

 最後は手堅くありつつもデッカク稼げて、老後の不安とおさらばできる投資術。「投資信託で儲ける方法をご紹介しましょう。効果が見えるまで数年の歳月を必要としますが、成功すれば、投資額の数倍のリターンを得ることも夢ではありません」(同)

 古今東西、大きく儲ける秘訣は“安く買って、高く売る”こと。投資信託でもこれを実践すればよい。「選ぶ銘柄はグローバル企業の株を中心とした投資信託です。大事なのは、有望な国ではなく、現在ダメな国を選ぶこと。ダメな国の株を安く買い叩いて、景気が回復したときに売ればいいんです」(同)

 そんな都合のいいことが起きるわけないと、不審に思う人もいるだろうが、世界には、たった10年で株価指数が急騰した国もある。「1998年にロシアは財政危機を起こしました。しかし、2000年の前半から原油価格が高騰したため、この危機から急速に回復。09年までの10年間で株価指数は8倍にもなりました。だから、当時のロシアのような国を見つけられれば、それは金のなる木を見つけたも同然なんです」(同)

 しかも、新聞やニュースを見ていれば、問題のある国は、すぐ見つかるという。「10年にアラブの春が起きたときは、私も中東の投資信託を買って、10数%の収益を得ることができました。最近は、テロが続くトルコに注目しています。トルコはアジアとヨーロッパを結ぶ貿易の中継点という恵まれたポジションにあります。さらに今は若年層が多くて、人口も増えている。そう考えると、トルコは今は混迷が続いても、確実にまた成長できるポテンシャルを持っているわけです。投資で大きく稼ぐなら、こういう思考法を身につけておくといいですね」(同)

 だが、どうしても“アンパイ”で行きたい人には、「アメリカが狙い目。というのも、“株高”を国策として行っているから。アメリカの旬な銘柄が入っている、インデックスファンド『NYダウ連動』の商品などもアリでしょう」(同) また、投資資金が100万円以下の場合、全般に言えることだが、「投資を始めるなら必ずNISA(少額投資非課税制度)を活用しましょう。通常、株や投資信託などの売却益や配当には税金がかかります。しかしNISA口座なら、年間120万円までの投資から発生する利益が最長5年間、非課税になるんです。ただし、1人1口座しか作れないので、買いたい商品のある金融機関を選びましょう」(同)

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4