では、誰しもが小躍りする“おいしい仕事”はあるのだろうか? 放送評論家の小松克彦氏が言う。「筆頭はCMです。7月から3年ぶりにドラマに主演する松嶋菜々子ですが、ふだんの露出はほぼゼロ。ドラマや映画も数年に一度。でもCMは風邪薬とか、いくつか持っています。しかも契約が長い。1本3000~5000万円で契約しているはずですから、そうなるとCMが1社あるだけで生活できるわけです。不倫騒動でCM10本を降板したベッキーは、このおいしさに気づいていなかったのかな? 本当に脇が甘いですよね」

 昨年は19社と契約した“新CM女王”の広瀬すずなどは、「CMだけで軽く3億円超え」(前出の記者)というから驚きだ。新司会者に春風亭昇太が決定した『笑点』も“おいしい”という。「大喜利のメンバーが、最高に落語が上手い噺家たちだと思ったら大間違い。単に顔が売れているだけです。『笑点』のギャラはメンバーによって異なりますが、1回30~50万円程度。そこまで高くありませんが、出演していると、地方で独演会をやった際のギャラが3倍以上になるそうです」(都内の寄席関係者)

 もう一つ、おいしいのが深夜の通販番組だとか。「ゴールデンタイムではあまり目にしない中堅芸人やマイナーグラドルでも、1回50万円程度のギャラが出るんですよ。局にとっても予算がかからず“オールCM”のような番組ですから、やめられないわけです」(前出のマネージャー) テレビにほとんど出演せず、年間億単位のギャラを荒稼ぎする猛者もいる。「秘訣はディナーショーですよ。田原俊彦は、1か月で1億円稼げると言っていました。松田聖子なども営業だけで年収5億円近くあるといいます」(前同) 嗚呼、花の芸能界――。

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