逆に、酒の席で最も避けるべきは下ネタだ。「高田純次さんのように、下ネタを言っても許されるキャラの方もいますが、発言のタイミングや声のトーンなど、すべての条件が揃わないとウケるのは至難の業。若ければ大目に見てもらえますが、中高年には危険です」(山名氏) “今まで何人ぐらいの男とつきあったの?”“今の彼氏と結婚はするの?”など、プライベートに踏み込みすぎた話をするのも厳禁。どうしてもしたいなら、「妻や子どもなど自分のプライベートな話をしてから水を向ける程度に」(前同)

 また、会話だけでなく、振る舞いにも注意をしたい。まず、おしぼりで顔はむろん、首筋、脇の下まで拭くなんて、もってのほか。「鼻のアブラを搾り取るように、おしぼりをこすりつける人って、見ているだけでキモい。さらに、脇や胸元を拭くなんて、後で片づける店員がかわいそう」(Y希さん=大学生=21)

 続いて、体育会系出身者に多いのが、飲み会のときに酒を強要することだ。「これぐらい飲めなくて、どうする」や「俺の酒が飲めないのか?」に始まり、2次会、3次会へ連れ回す。「ベテラン司会者Mさんは、高級クラブで番組スタッフらにブランデーを一気飲みさせるのがお決まり。飲めないと激昂するため、女性従業員からも嫌がられているそうです」(前出の記者) 逆に、評判が良いのがモテ男・志村けん。「タクシーが止まると、まず女性に“君たちから乗りな”と必ず先に乗せるんです。あれほどの大御所でも、この気遣い。見習いたいですね」(前同)

 また、日常生活で無意識にやりがちな行為が「ハックショォ~ンッ。チクショウ」といったやたら大きいくしゃみ。「ツバを思いっきり吐き出すのが気持ちいいのかもしれませんが、周りは迷惑。また、酔っ払って声が大きくなるのも考えもの。年を重ね、耳が聞こえにくくなると大声にもなるので、意識して声を抑えるくらいがいいでしょう」(山名氏)

 電車内での嫌な行為ナンバーワンはというと、大股開きで座席を陣取ること。加えて、人とぶつかった際に“チッ”と舌打ちなんて最悪だが、「若い人よりオジサンがしているほうが多い」(R子さん・パート・34)というから、ご用心。

 最後に、家で居場所がないお父さんは、こんな振る舞いをしていないだろうか。「お父さんとは2人で映画に行く仲だけど、脱いだ靴下をリビングに放置されると、部屋まで臭くなりそうだから、やめてほしい」(H菜さん・大学生・19) 親しき仲にも礼儀あり!「家族に好かれるには、お母さん(奥さん)を味方につけることが一番です。お母さんがお父さんを大切にしている家庭では、子どもも自然とお父さんを好きになるものです」(山名氏)

 そのために、こんな心理テクニックを教えてくれた。「長く連れ添うと“へえ”“ああ”“そう”など相槌がおざなりになりがち。そんなときは相手の発言を引用して繰り返しましょう。たとえば相手が“今日デパートに行ったら”と話し始めたら、“デパートに行ったの”と返す。“混んでて大変だった”と言えば“それは大変”という具合。心の寄り添いを表現でき、夫婦仲が良くなります」(前同) 「これが性分」と意地を張らず、もう遅いと諦めず。愛されオヤジを目指そう!

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