この機種は、厳密に言うとボーナス主体型に分類されるのですが、そのシステムは大きくその枠をハミ出し、もはや完全に別部類のパチスロと言えるのです。上に沿って分類するのであれば……、

4)ボーナス連チャン型
 押し順不問で消化できるスピーディなボーナスが、連チャンするタイプ。

 わかりやすく『リノ』のゲーム性を紹介すると、「ボーナス(BIGとREG)を抽選していない時間」と「ボーナスが高確率(約8分の1)で成立する時間」を行き来するゲーム性なのです。

 その幸せなほうへの片道切符になるのが、リールにデカデカと君臨する「トマト」であります。トマトが揃えば、ボーナス確率8分の1状態へ突入となるわけです。しかし、1回トマト揃えた後はずっとボーナス確率8分の1なわけじゃなく(店潰れちゃうから)、そこからは「高確率状態からの転落抽選」とのせめぎ合いになるわけです。

 なので、せっかくトマトを揃えても、ボーナスを1つも引けずに転落……なんてことも起こりえます。しかし、1回のトマト揃いで期待できる獲得枚数は500~600枚。ボーナスがループする確率に直すと、その連チャン率は約80%にも値します。

 そんなお高そうなトマト、どうせなかなか手が届きませんよ……と、思わせないのが『リノ』の魅力でして。

 もっとも出玉が出にくい設定1でも、98分の1でトマトを揃えるチャンスが訪れます。これがいつ何時でも、この確率。その98分の1を引いて、「左リールの押す場所(3択)が合っていれば」、見事トマトは揃ってしまうわけです。

 打ち方は紹介しないと言いつつ、ここでワンポイント。トマトは適当に打っても揃いますが、この「左リールの3択」に挑戦してトマトを自力で揃える醍醐味を味わうためには、通常時は逆押し(右リールから止める)で消化します。右リールと中リールでトマトが並んだら、後は左リールの3択です。

 3つの選択肢は、赤7か青7かコイン図柄のどれか。あとは左リールを押す場所次第で、トマトが3分の1で揃う! 揃わなきゃ3分の1に失敗、揃えばボーナス連チャン! あとはボーナス高確率状態の終了の合図である「リプレイ確率が3分の1に上がる」状態になるまで、8分の1のボーナスを当てまくるべし!

 そこから先の面白さや、もっと詳細な打ち方や立ち回り方は、前述した通り今回は割愛させていただきますが、ちなみに、この『リノ』と同じタイプの台は数種類登場しております。『リノ』よりマイルドな『ナイツ2』や、『リノ』よりさらに出玉の波の荒い『スーパーリノMAX』。AT主体型機種である『南国物語』のスペック違い版『南国物語SPECIAL』等々。これらは、トマトの役割を果たす小役の出現率や、その後の連チャン率は違えど、皆『リノ』と同じシステムです。

 パチスロ全体から見ると、マイノリティな分類に入るシステムではありますが、確かな居場所を確保してもおかしくない個性を持っているシステムだと、僕は思うわけです。そして、『リノ』(ないしリノの様な機種)が選択肢に入っていると、パチスロがもう少し面白くなるに違いない、とも。

 ぜひ、チャレンジしてみて頂きたい。特に帰り際、ホールからの去り際に光を放つ1台でございます。

松本バッチ、巷で話題の「トマト」を大収穫!?の第261回
パチンコ・パチスロ実戦バラエティー『山口レバーオン!!』

いまや全国区の人気を誇るパチスロ番組のメインMCに抜擢!
yab山口朝日放送で毎週火曜日深夜25:45より放送中!
◆山口レバーオン第261回
https://youtu.be/xqKHISeEdnQ


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