だが、前出の江本氏は、日本ハムが優勝するためには投手・大谷の力が必ず必要になる、と断言する。「日本ハムだって、そんなに投手力に余裕があるわけではない。大谷が投手として出てくれば、必ず1勝か2勝はする。勝負どころで大谷が投手として活躍すれば、日ハム優勝の可能性は大いに高まってくるはず」 目標はあくまで“奇跡の大逆転優勝”。栗山監督や吉井コーチの「(ブルペンでは)良くなってきている」という言葉を信じるとすれば、大谷の復帰登板が9月にあることは間違いないと言えるだろう。

 では、そのタイミングはいつか。真っ先に思い浮かぶのは、宿敵・ソフトバンクとの直接対決だが、「大谷はソフトバンク戦で9本のホームランを打つなど、相性がいい。ここでは、むしろ打者として出場するでしょう。それよりも、クライマックスシリーズを想定して日ハムを目の敵にしているロッテとの対決に登板する可能性が高い。ここできっちり白星を重ねないと、優勝争いも厳しくなりますから」(ベテラン記者)

 逆転優勝には“投手・大谷”が不可欠。彼が投打で暴れてこそ、鷹を撃ち落とすシナリオは完成する。そして、その先に見えてくるのは当然、大谷の「シーズンMVP」だ。“球速163キロ達成”“2ケタ勝利&2ケタ本塁打”“投&打の月間MVP”“首位打者”そして“二刀流でのMVP”……。今シーズンの大谷は、いったい何個の「プロ野球史上初」を成し遂げるだろうか!?

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