今年3月で『報道ステーション』(テレビ朝日系)を降板した古舘伊知郎(61)は、秋の番組改編で、フジの2番組『フルタチくん』(日曜19~21時)、『トーキングフルーツ』(火曜深夜)に出演することが決定。「かつて、フジの『夜のヒットスタジオDELUXE』とF1中継で実績を残した古舘に“夢よ、もう一度”と託したんでしょうが、『フルタチくん』が放送される日曜ゴールデン枠は裏に人気番組が集中する超激戦区。期待通りの結果を出すのは簡単ではないでしょう」(三杉氏)

『報ステ』時代は、制作費として年間30億円弱がテレ朝から古舘プロジェクトに支払われており、そのうち12億円が古館のギャラだったとされている。「『報ステ』は前任者の久米宏のギャラが高過ぎたため、古館を抜擢しましたが、結局は高くついた。月1億は破格。フジでの仕事はゴールデンの2時間で300~350万円程度でしょう」(前出の制作会社ディレクター)

 一方、ギャラが急騰したのが、昨年、小説『火花』で芥川賞を受賞したお笑いコンビ・ピースの又吉直樹(36)。「所属事務所の吉本興業が、テレビ各局に“ギャラを3倍にしてくれ”と申し入れ、承諾されたといいます。便乗して、相方の綾部祐二(38)のギャラも3倍になったそうです」(芸能記者) 持つべきものは良き相方ということか。

 一方、政界引退後、初のレギュラー番組として『橋下×羽鳥の番組』(テレ朝系)に出演している橋下徹(47)は、タレント弁護士だったときよりもギャラが大幅にアップ。1時間番組で300万円と、タモリやさんまクラスになった。「“日テレ育ち”の橋下氏を引っ張り出すにあたり、テレ朝が誠意を示したということ。強い影響力を持つ橋下氏は得難いタレントですから」(前出の織田氏)

 そんな橋下は、「相当貯め込んでいるそうです。政界復帰のための資金にするのでは」(前出の放送作家)という声も。だが、4月、同番組にゲスト出演した、みのもんた(72)のギャラは500万円だったというから驚きだ。「テレビは前例主義なので、勢いを失ったといえど値下げしづらいんです」(前同)

 10月改編では女優のギャラも気になるところだ。秋ドラマでダントツのギャラ女王に輝いたのは『ドクターX~外科医・大門未知子』(テレ朝系)主演の米倉涼子(41)だ。「7月放送のスペシャル版も最高視聴率25.5%、平均22%と絶好調。満を持しての第4シリーズ開始とあって、米倉のギャラは1話400万円超え確実。破格の500万円とも言われています」(テレビ誌記者)

 大ヒット映画『シン・ゴジラ』で米政府高官の日系人美女に扮した石原さとみ(29)は、『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』(日テレ系)に主演。「これまで1本120万円といわれていた石原のギャラは前クールの『家売るオンナ』(日テレ系)に主演した北川景子(30)と肩を並べる140万円に達した模様。旬なうえ、数字も持ってるだけに、妥当な評価でしょう」(前同)

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