まさに超ド級の“秘密兵器”! 投打双方に規格外の若武者の使い方こそが頂点に立つため最も大きな一手となるのだ!!
「日本一になりたい」 4年前、日本ハムへの入団会見で口にした「目標」を達成した大谷翔平(22)。「“頂上制覇”に縁のなかった大谷ですが、近いうちに“世界一”も手にするかもしれません。噂されるポスティングでのメジャー移籍でワールドシリーズ制覇なんかではなく、もっと早くね」(スポーツ紙デスク)
それこそが来年3月に開催される第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。そこに向けて、11月10~13日に、メキシコ、オランダを迎えた侍ジャパンの強化試合が行われたが、小久保裕紀監督率いる日本代表は、現在国内で活躍する、ほぼベストのメンバーを招集した。中でも大きな注目を集めたのが二刀流選手・大谷翔平の使い方だ。
「そもそも、登録人数が限られるWBCでは、複数ポジションを守れるような、ユーティリティ・プレーヤーを招集することが必要です。過去にも、普段とは違う専門外のポジションを任された選手は多いんです」(前同)
そんな中、今シーズン、投げては10勝4敗、防御率1.86、打っては打率.322、本塁打22本と、異次元の活躍を見せた「二刀流の怪物」を、どう使いこなすかが、WBC本番でのポイントになるのは明白だ。「小久保監督は、二刀流どころかリリーフも含めた“三刀流”での起用も固めたようです」(前同)
実は大谷、この“三刀流”は経験済みでもある。日本ハムの栗山英樹監督はクライマックスシリーズ(CS)、日本シリーズで、先発投手、打者だけではなく、救援投手や究極の隠し球として大谷という駒を目いっぱい使った。
CSファイナルステージ初戦では、DHを解除した“リアル二刀流”で勝利。さらに日本シリーズ進出に大手をかけたCS第5戦で、日ハムは大谷を3番DHでスタメン出場させると、3点リードの最終回、DHを解除して、救援投手に変身させたのだ。そこで大谷は、日本球界最速の165キロの速球を何度も投げ、9回を三者凡退に抑えてプロ初セーブを記録。日ハムの日本シリーズ進出を確定させた。