日本一監督同士の確執!? 野村克也と栗山英樹「恩讐と愛憎の25年」の画像
日本一監督同士の確執!? 野村克也と栗山英樹「恩讐と愛憎の25年」の画像

 驚異的な高視聴率で大いに盛り上がった今年の日本シリーズを“最低”だったとこき下ろしてみせた「球界のご意見番」。その腹の内には「何か」がありそう……。

<最低の日本シリーズだったね。拙攻の繰り返しで、投手交代のちぐはぐさが多かったろ。だからつまらない><地元ファンや素人に受けが良かっただけ>

 瞬間最高視聴率74.1%(広島地区)を記録したのをはじめ、広島では軒並み50%前後、札幌でも40%前後の高視聴率を叩き出し、大いに盛り上がった今年のプロ野球日本シリーズ。だが、11月8日に発売された写真週刊誌『FLASH』のインタビューで、こう語る御仁がいる。それが、球界の重鎮・野村克也氏だ。

 さらに同氏は、日本一となった日本ハムの栗山英樹監督に対しても、手厳しい。<栗山監督がお立ち台で泣いただろ。あの涙はなんなんだ! 途中で監督が泣いたのは初めて見た。プロ野球81年の歴史でいちばん呆れたわ>

 今年の日本シリーズは、本当に“最低”だったのか。元巨人V9戦士の一人で、野球評論家の黒江透修氏に聞いてみると、「いや、ここ数年では一番面白いシリーズだったと思いますよ。この前、スポーツ紙で対談した長嶋茂雄さんもそう言ってました。拙攻が多かったって言うけど、日本シリーズで硬くなるのは当たり前。確かに、継投におかしな点はあったけど、最低のシリーズとまで言うのは、おかしいと思う」

 やはり、玄人目で見ても面白かったようだが、もともと栗山監督は、野村氏がヤクルトの監督だった頃の愛弟子のはず。なのに、“毒ガス攻撃”のエグいこと、エグいこと……。

 2011年に放送されたバラエティ番組『クイズ☆タレント名鑑』に出演した野村氏は、「教え子の名前を何人覚えている?」という質問で、栗山に関して「どうもね、こういうタイプの選手は嫌いでね」と一蹴。

 実は、この放送の直後に日本ハムの監督に就任が決定したが、それも自著で、<現役を引退し20年もユニフォームを着ることもなく、コーチの経験もなかった。その栗山が何故いきなり監督なのかと驚いたが、親会社のオーナーとつながりがあったそうだ>(『由伸・巨人と金本・阪神の崩壊』2016年宝島社)などと言いたい放題。

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