2位のスシローは、家族連れで混雑している印象を持たれがちだが、さにあらず。一人の利用であれば、混んでいてもカウンター席に、さっと通されやすい。何より、寿司や魚介メニューで酒を安く飲める貴重な場だけに、本誌が強くオススメする“ちょい飲み屋”なのである。

 一方、今回はランキング入りできなかったが、有望な飲食店もいくつかある。たとえばケンタッキーも、その一つ。2013年にチキンを生かしたメニューで酒を提供する店舗を出していたが、あえなく閉店。しかし、今年春に1店舗限定ながら、夜はバルに変身する店をオープン。そして、さらに今年9月末までの期間限定ながら、全国100店舗以上で、プレミアムモルツにオリジナルピースを2つセットにして840円で提供するサービスを行っていた。

 このように、今までアルコールと無縁と思われた店が続々と参入する、ちょい飲み業界。もはや、居酒屋より楽しく酔える男の聖地となりつつあるだけに、今後のさらなる拡大とサービス向上を、本誌は切に願っています!

第1位 日高屋

 中高年世代にとっては、「ラーメン専門店」ではなく「ちょい飲み専門店」という地位を確立。レモンサワー(270円)を2杯に、餃子3個(110円)なら650円という破格値。さらにシメのラーメン(390円)を食べても1040円という、衝撃の安さが魅力だ。ビール、焼酎、ハイボール、ホッピー、日本酒と酒のラインナップだけでなく、枝豆(170円)、冷奴(200円)、やきとり(170円)といった、つまみメニューも多彩なのである。

第2位 あきんどスシロー

 新鮮なネタで人気のスシロー。グラスビール、角ハイボール、レモンサワーがそれぞれ378円、日本酒が410円と、酒はとりたてて安くはないのだが、とにかくつまみが多彩で激安。まぐろ、はまち、えび、たいといった握りが108円なだけでなく、魚のあかだしが194円、だし巻き玉子や枝豆、かぼちゃの天ぷらがいずれも108円、シメのかけうどんは140円でいただけるのだ。鮮魚で酒を飲める喜びは、やはり何ものにも代えがたい!

第3位 築地銀だこハイボール酒場

 街角やショッピングセンターで、たこ焼きが楽しめるイメージが強い銀だこが、「ハイボール酒場」と銘打った店舗では、その名の通り多種多様な酒とつまみが楽しめる。生ビール、カクテル、梅酒、ワイン、そしてハイボールに至っては、銘柄別やフルーツ入りなど10種類以上も用意。つまみも、ここでしか味わえない特別な味のたこ焼きから、たこのからあげ、串揚げ、サラダなど目移りするほど。高めの値段設定が玉にキズだが、一度は訪れたい店である。

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