「大谷翔平世代」がプロ野球界を席巻する! “最強94年組”の逸材たちの画像
「大谷翔平世代」がプロ野球界を席巻する! “最強94年組”の逸材たちの画像

 圧倒的な力で先陣を切る二刀流に遅れじと続く同世代の猛者たち。新顔も交えた“球界天下獲り”は第2幕へ、いざ各々抜かりなく!

 2016年のプロ野球で最も話題を集めたのが、日本ハムを日本一に導いた二刀流エース・大谷翔平であることは、多くのプロ野球ファンが認めることだろう。「プロ4年目の今年は、まさに大谷の年でした。“二刀流”を貫いて自身3度目の二ケタ勝利となる10勝、22本塁打、104安打と、投打の中心として活躍。日本シリーズでは日本記録を更新する時速165キロの球を投げ、国際試合では東京ドームの天井に突き刺さる大飛球を打ち、常に話題の中心にいましたからね」(スポーツ紙デスク)

 この大谷と同じ1994年度生まれ、現在21~22歳の世代が現在、球界を席巻しつつある。「球界には数年に一度、優秀な選手が大量に現れる、いわゆる“当たり年”があります。大谷の世代もそう見ていいでしょう」(前同)

「◯◯世代」という名称が生まれたきっかけは、80年生まれの「松坂世代」。松坂大輔(現・ソフトバンク)、藤川球児(阪神)、杉内俊哉(巨人)、和田毅(ソフトバンク)と綺羅星のごとき面々が揃い、球界の一大勢力として君臨した。これに続くのが、88年生まれの「マー君世代」。田中将大(ヤンキース)、前田健太(ドジャース)、坂本勇人(巨人)、石川歩、大嶺祐太(ロッテ)、福井優也(広島)など、メジャーから日本球界の中心選手がズラリ。

 ちなみに、この世代はもともと、田中のライバルであった甲子園の優勝投手・斎藤佑樹(日本ハム)の名前を取って、「佑ちゃん世代」とか「ハンカチ世代」といわれていたのだが、斎藤の失速、田中の台頭とともに、いつの間にか、その呼称は消えてしまった。「確かに、何年か周期で優秀な選手が集まる年はありますね。特に近年、この間隔が徐々に短くなっているような気がします。決して偶然ではなく、トレーニング方法の進化などによって、アマチュア野球の指導が向上した結果でしょう」(野球評論家の黒江透修氏)

 また、松坂や田中など飛び抜けた選手の存在が同世代のライバル心に火をつけ、全体のレベルが向上する効果もあるようだ。そんな「大谷世代」を、大谷本人とともに牽引するのは、阪神のエース・藤浪晋太郎だろう。

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