だが一方で、こんな情報がある。実は、NHKはSMAP出場に自信を持っているというのだ。「一度は、5人での独立を決めながら、その後、一人、ジャニーズ残留を決めた木村拓哉だけは、“オレは一人でも出場して歌う”との意向を伝えているそうです。そのためNHKは、“全員が揃わずともSMAPは出る”と確信しているそうです」(芸能プロ関係者)

 サプライズ演出のプランに関しても、具体的な内容が漏れ伝わってくる。「白組で出場する嵐が大トリを務めたあと、ジャニーズタレント総出で、SMAPのヒット曲を大合唱。その途中で、SMAPが登場するというプランです。最悪、キムタク一人という可能性もありますが、SMAPとして、そんな失礼なことはできないはず。出場を固辞しているといわれる香取慎吾さえ動けば、全員出場は可能です。万が一、出場しないメンバーがいたら、ビデオメッセージなどで対応するべく調整を進めているようです」(前同)

 というから、どんな形になるかは不確定ながら、紅白にSMAPが登場する可能性はかなり高そうだ。だが、それでも、今年の紅白の視聴率は苦戦を強いられることになるだろう。「全体的に出場者が若返りましたよね。これは、ネットで寄せられる意見を多く取り入れたため。最も熱心な視聴者層である高齢者向けの演者を減らしたことが、裏目に出ないといいんですが……」(芸能リポーターの松本佳子氏)

 確かに、伍代夏子(出場22回)や藤あや子(同21回)、といった常連が、今回は落選している。

「新たにチーフ・プロデューサーに就任した矢島氏は、低視聴率に歯止めをかけるべく、籾井会長に“これからも続くように、紅白を刷新しろ”と厳命されていたんです。今年の紅白を19年の第70回記念紅白に向けた改革4か年計画のスタートの年と位置づけ、従来の芸能界の力学や過去のしがらみからの脱却が、至上命題だったわけです。細川たかしはNHKから落選が伝えられていたため、事前に“卒業”を発表して面目を保った形です」(前出の放送担当記者)

 そんななか、特に大きなニュースとなったのは、和田アキ子の落選だった。「演歌勢もそうですが、和田さんも、せめて年に1曲くらいは新曲を出さないと、一年を締めくくる紅白の意味がないですから、致し方ないのでは……」(芸能リポーターの城下尊之氏)

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