だが、和田の落選の裏には、こんなドタバタも。「当初、紅組司会は今年前期の朝ドラ『とと姉ちゃん』のヒロインを務めた高畑充希に内定していました。高畑は和田と同じ事務所の所属のため、高畑とのバーターで和田の出演も確実視されていました。ところが、夏に女優・高畑淳子の息子で俳優の高畑裕太が事件を起こし、NHKに“両高畑は親戚”というデマを信じた視聴者からの問い合わせが殺到したため、NHKは高畑司会を見送ったといいます。結果、紅組司会は有村架純となり、和田の落選が決まったわけです」(前出の記者)

 NHKは、常連を切ることで失う高齢の視聴者の保険も用意している。「初出場するPUFFYとTHE YELLOW MONKEYです。両者のファンはF2層と呼ばれる35~49歳の女性が中心。実はこの層が今、最もテレビを見ているんです」(前同)

 こうしてみると、例年とは変わったように見える紅白だが、ジャニーズ偏重をはじめ、AKBグループからはAKB48、乃木坂46、欅坂46の3組が出場を果たし、福山雅治を擁するアミューズからはPerfume、星野源の3枠と、“芸能界の力学”を感じさせる選考には変化がない。

「刷新は号令だけ。結局は、いつもの紅白ですから、視聴率もSMAP出演シーン以外は望み薄です。落選した常連の4人は、改革のアリバイとして利用されたようなものですから、気の毒な気もします」(芸能記者)

 では、出場が確実視されていた安室奈美恵の名前がないのは、なぜか?「“フルコーラスで歌わせて”と注文をつけていたことが、『週刊新潮』にスッパ抜かれ、安室がNHKに不信感を抱いたのが原因のようですね」(前同)

 “わがまま”ぶりは、初出場の宇多田ヒカルも同じ。「スタジオから生放送が基本の紅白ですが、宇多田は中継で、しかも録画になるようです。ただ、それとは分からぬように、生放送を装ってシレッと放送されるようですね」(同)

 なんとか宇多田を出演させたかったのだろう。また、こんな“プチ・サプライズ”プランも漏れてきた。「お笑いコンビ・オリエンタルラジオが扮するRADIO FISHの演奏後に、『PPAP』が世界的にヒットしているピコ太郎が乱入するそうですね(笑)」(前出の音楽関係者)

 最後に本誌読者のお父サン世代が楽しめるように、横文字バンドの豆知識を。「大ヒット映画『君の名は。』の主題歌『前前前世』を歌う予定のRADWIMPS(初出場)のボーカル・野田洋次郎は、女優・吉高由里子の元カレ。吉高は、野田のマンションに3連泊したという伝説があります」(前出の芸能記者)

 う~ん、だったら吉高のほうが見たい。やはり、今年の紅白はSMAP頼みか。

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