アメリカで二刀流もある!? 大谷翔平「それでもメジャーへ行く」男の決断の画像
アメリカで二刀流もある!? 大谷翔平「それでもメジャーへ行く」男の決断の画像

 投打にわたる活躍でMVP。球界の常識を覆し続けてきた規格外の男は、初志を貫徹し新天地へ向かって驀進する!

 12月5日、日本ハムの大谷翔平投手(22)は、札幌市内の球団事務所で契約更改に臨み、その席で球団から来オフ以降のポスティングシステムによるメジャー挑戦を容認されたことを記者たちに公表した。同時に、島田利正球団代表の口からも「彼が一番いいときに行かせてあげるべき」という大谷のメジャー行きを後押しする発言が飛び出し、大谷の挑戦は既定路線となったかに見えた。

 しかし、それから数日後、状況が一変する。メジャーリーグ機構と選手会が合意した新労使協定の詳細が明らかになったためだ。この新労使協定においては25歳未満の海外選手に対して厳しい制限があり、契約金の上限が最高575万ドル(約6億6125万円)となるほか、当初はマイナー契約しか結べない取り決めになってしまったのだ。大谷は来オフでも23歳。この規定を適用すれば、複数年契約で総額2億ドルとも3億ドルともいわれていた大金を、ほぼフイにすることになる。また、渡米後、マイナースタートでメジャーに上がっても、年俸は最大で53万5000ドル(約6150万円)にしかならない。

「いくらなんでも、大谷翔平の評価が6000万円とは低すぎる。25歳になるのを待って移籍したほうがいいという見方が広がりました」(スポーツ紙デスク)

 だが、実は日ハムも大谷もそれを承知で事態を受け止め「来オフのメジャー移籍は決定的」なのだという。今回の契約更改で、大谷は7000万円アップの2億7000万円で一発サイン。「金額ではない」と本人は言うが、周囲や識者の間からは「安すぎる」と異論が噴出した。

 大谷は4年目の今季、投手として10勝4敗、規定投球回数にわずか3イニング満たなかったが、防御率は1.86の好成績を残し、球速は日本最速の165キロを記録。打者としては自己最高の打率.322、本塁打22、打点67をマーク。104安打も放ち、史上初の「10勝・20本塁打・100安打」を達成。チームを4年ぶりのリーグ優勝、10年ぶりの日本一に導いた。また、史上初めて投手と指名打者の2部門でベストナインに選ばれ、パ・リーグMVPも初受賞している。

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