薄毛のため医師の診断のもと、AGA(男性型脱毛症)治療を行った場合も控除の対象になる。加えて重要なのが、医療費控除は家族全員の総額が対象となること。

「妻が医師の診断に基づき肩こりの治療で鍼灸に通っている、などの場合も対象。さらに病院までの交通費も含まれ、やむをえずタクシーを使った場合も医療費控除の対象になります」(同)

 これらを合計すれば、10万円の壁も軽々超えそうだ。「さらに、“スイッチOTC薬”と呼ばれる、薬剤師の指導のもと、薬局で購入できる市販薬も控除の対象です。花粉症治療薬の『アレグラ』、抗アレルギー薬の『エスタック鼻炎24』、胃腸薬の『ガスター10』などがあります。医療費控除を申請する予定の人は、これらの領収書を取っておきましょう」(同)

 しかも、17年1月からは『スイッチOTC薬の所得控除』が適用になるという。「スイッチOTC薬の購入代金が年間1万2000円を超えると、所得から控除できます」(同)

 同じ効能ならスイッチOTC薬を選ぶのも賢い選択。最後に、地方自治体が独自に実施する各種給付金もチェックしたい。たとえば、東京都文京区では失業者に『住宅支援給付』を行っており、1人暮らしで5万3700円、2人暮らしで6万4000円が受け取れる。「住んでいる地域ごとに、さまざまな給付サービスがあります。各自治体のホームページやパンフレットなどを確認して、情報を集めましょう」(同)

 取られた金は、知恵と情報を駆使して、しっかり取り戻そう!

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