三遊亭円楽が狙う「笑点“腹黒”支配プラン」の画像
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 桂歌丸の勇退後も高視聴率を続ける国民的お笑い番組で、“腹黒”師匠の存在感がさらに増している。その理由とは?

 5代目司会者・桂歌丸(80)の番組引退、春風亭昇太(57)の新司会者就任、林家三平(46)の大喜利メンバー入りなどで若返りが進み、さらには林家たい平の24時間マラソン挑戦、六代目三遊亭円楽(66)の不倫騒動と、番組外でも世間を大いに賑わせた、2016年の『笑点』(日本テレビ系)。

「番組開始50周年の節目の年でしたが、いろんな意味で、激動の一年となりました」(テレビ誌記者) 一時は“歌丸ロス”で視聴者離れが心配されたが、現在、視聴率は絶好調。

「大相撲の千秋楽や、サッカーの国際試合などの放送と重ならなければ、視聴率20%を超えることも珍しくありません。同番組の高視聴率に引っ張られ、18時スタートの次の番組『真相報道バンキシャ!』の視聴率も好調で、長く同時間帯の王者だったフジテレビの『ちびまる子ちゃん』『サザエさん』の視聴率を上回るようになっています」(前同)

 お笑い評論家のラリー遠田氏は、好調の理由をこう解説する。「イジられキャラの昇太さんが司会者になって、司会者は番組の絶対権力者という雰囲気ではなくなりました。新加入の三平さんも含め、みんなで遠慮なくイジり倒せるので、和気藹々としながらも番組のテンポが上がって、バラエティ化が進みましたよね。主たる視聴者層は高齢者と思われていますが、今の高齢者の皆さんは感覚も若いですから、そんな新しい番組の雰囲気は、むしろウェルカムだったし、同時に若い世代も見やすくなったはずです」

 国民的お化け番組は、さらに、その人気を盤石のものとしたようだ。ちなみに、この成功の立役者は誰なのか。「キーマンは新司会の昇太と、もう一人、円楽でしょう。彼の存在抜きには、この成功はなかったのでは」(演芸評論家)

 当初、これまでの番組への貢献度、歌丸との深い関係性からいって、6代目司会者は円楽になるものと思われていた。

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