次は、毎年優勝候補に挙げられながらも、ファンの期待を裏切り続けている西武。打撃に破壊力はあり、チーム防御率は悪いが、WHIPでは悪くない。だが、守備力に難があり、低迷を脱することができない。さらに、今年は先発の柱だった岸がFAで流出した。

「ただ、今季はエースの菊池雄星が、18年オフのメジャー挑戦を球団に直訴。条件として、自身で2季連続二桁勝利と、チームの優勝を掲げているので、例年以上にエンジンはかかるはず。投打に粒がそろっているので、菊池という起爆剤があれば、一気に優勝なんてこともあるかもしれません」(前出のデスク)

 常勝軍団と呼ばれてきたソフトバンクも今回は、3位に甘んじた。「投手陣を見ても、打線を見ても隙はなさそうに見えますが、打線に全盛期のような勢いが失われつつあります」(前同)

 確かに、主軸の内川聖一がOPS.781、松田宣浩がOPS.792と悪くはないが、全盛期に比べれば物足りない数字に低迷しており、不安要素がないわけではないのだ。

 パの場合、AクラスとBクラスの間に大きな差がある。まず、4位と5位。「ロッテは昨年24本塁打のデスパイネの穴が大きい。首位打者・角中の存在は心強いが、大砲がどうしても、もう一人欲しいところ。楽天は岸の加入で先発陣が充実し、投手力がアップ。打力では若手の茂木が伸びてきていますが、優勝争いができるほどのチーム力はまだありません」(同)

 オリックスはチーム打率、防御率がリーグ6位にもかかわらず補強は未知数の外国人のみ。苦戦は免れない。

 この秋に笑っている球団は、どこだ!?

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