真っ白でぬいぐるみのような小鳥、“シマエナガ”を皆さんはご存じですか? 本当にかわいくて、かわいくて。見ているだけで癒されるのです~。というわけで、今週はシマエナガちゃんを撮影する動物写真家の小原玲さんに会いに行きました。シマエナガ以外にも、アザラシの赤ちゃんやホタルなんかもたくさん撮影されている小原さんですが、かつてはフライデーのカメラマン、その後は戦場カメラマンとして生死をかけた仕事をしてきた、すごい経歴の持ち主なんですね。いったい、どんな話を聞けるのかな。楽しみです!
ゆま「お会いできてうれしいです。シマエナガちゃんの写真集、大好きです!」
小原「ありがとうございます(笑)」
ゆま「小原さんも、すごく穏やかな感じなんですね。よかった~」
小原「アハハ。昔は、こんな感じじゃなかったんですけどね」
ゆま「へえ~。もっと怖い感じだったんですか?」
小原「まあ、現場では一番クソ生意気な奴でしたね。パトカーのボンネットに乗っかって写真を撮ったりしていましたから……」
ゆま「ええ!? 想像できないけど確かに経歴はすごい。フライデーのカメラマンで、その後は戦場カメラマンもやってらっしゃったんですもんね。そんな小原さんがなぜ、あんなかわいいシマエナガちゃんを撮ろうと思われたんですか?」
小原「話せば長くなるんですが。かれこれ27年ほど、“ゴマちゃん”ことアザラシの赤ちゃんを撮影していたんです。それでカナダをはじめ、日本では北海道で撮っていたのですが、近年は地球温暖化の影響もあって、流氷が張らず、アザラシの赤ちゃんが撮れなくなったんですね」
ゆま「そうなんだ~。ゴマちゃんも見たいのに~」
小原「はい(笑)。そんなとき、北海道の現地の方から“こんな鳥もいるよ”と教えてもらったのが、シマエナガだったんです。一目見て、僕も“なんてかわいいんだ”と思いましたね、ゴマちゃんみたいで」
ゆま「ですよね~。もう全部がかわいいですもん。といっても、私も小原さんの写真集『シマエナガちゃん』(講談社ビーシー)を見て知ったんですけどね。その写真もまたスゴイ。吹雪の中のシーンがあったり、子育てをする姿、さらに巣立ちの瞬間まで収められていて、もうたまんない(笑)」
小原「アハハ、ありがとうございます」
ゆま「撮影は大変ですよね? 特に鳥なんて、すぐに飛んでいきそう……」
小原「そうですよね。ただ、フライデー時代のノウハウがけっこう役立つんですよ、動物の撮影って」
ゆま「へえー。たとえば、どういう場面ですか?」