小池氏は舛添氏の聴取を検討。先輩知事に容赦なく斬りかかるが、他方では、安倍晋三首相へも“宣戦布告”。どういうことか? 「1月10日、安倍晋三首相と小池知事が2人だけで会談を実施。洩れるはずのない同会談の内容が、『時事通信』のスクープとして報じられたんです」(全国紙政治部記者)

 同記事は、安倍総理に都議選について聞かれた小池氏が、質問をかわして「衆院選では自民党候補を応援する」と答えたというもの。しかし、小池知事はツイッターで、<おいおい。この記事は小説か? 言ってもいないことを、都合よく脚色しているだけだ。五輪もあり、国との協力は伝えたが、先方から都議選について切り出されていない。>と、同記事を否定。

 ある永田町事情通が、このやりとりを解説する。「はしょって言えば、小池知事は安倍首相に“都議選では自由にやらせてもらう。その代わり、衆院選では自民党候補を応援する”と交換条件を出したわけです。それにムッとした安倍首相が、会談の内容を側近に伝え、その側近が“これは宣戦布告だ”と捉え、会談内容がマスコミに漏れたとみられています」

 一時、菅義偉官房長官がこの「リーク騒動」に関与していると報じられたが、それもそのはず。小池氏とは犬猿の仲だからだ。

「都知事選で小池氏に敗れた増田寛也氏(元総務相)は、菅氏が白羽の矢を立てた候補。菅氏は都知事選で街頭演説に立つ機会こそ少なかったものの、選挙中、夕方以降は業界団体の締めつけに奔走していました。カジノ誘致を巡っても小池氏の東京か、菅氏の地元の横浜かで対立しています」(官邸筋)

 萩生田光一官房副長官も“抹殺リスト”入りしたという。東京都八王子市出身で、都議上がり。反小泉純一郎派で、カジノ議連中核の事務局長と、小池氏と反目になる要素しかないのだ。「自民党東京都連に所属し、近頃は事あるごとに噛みついてくるので、小池知事は“うるさい奴”という印象を持っています」(前同)

 東京五輪、豊洲問題、カジノ、都議選……小池百合子都知事の「東京大改革」の内実や、いかに!?

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