「当時は、勝新太郎さんの“役者はサラリーマンのような普通の生活をしていちゃダメなんだ”という教えもあって、梅宮さんも松方さんも、いかにモテて女遊びをしているかというのを自慢し合っていましたよ。梅宮さんは“夜の帝王”と呼ばれていましたね」

 松方さんも、インタビューなどで“(1年で)700人斬り”と豪語し、「映画のロケ中に、じっと見つめてくる母と子どもがいると、“昔、関係を持った女性なのでは?”とソワソワし、その子どもに大金を渡そうとしたことが一度や二度ではないというから、スケールが違います。共演女優と同時期に関係を持ち、梅宮さんとそろって病気をもらったというようなエピソードもあります」(前出の映画関係者)

 また、共通の趣味でもあった「釣り」が2人の絆をより深いものにしたようだ。「マグロにこだわり続ける松方さん、“料理するまでが釣り”という梅宮さんと、アプローチは違うものの、海へのロマンを共有する者同士でもありました。松方さんが釣った魚を、梅宮さんが料理する、『松方弘樹・世界を釣る!』が人気番組になりましたよね」(芸能レポーターの城下尊之氏)

 いかに2人の関係が特別であったかは、事実婚の関係にあった元女優の山本万里子さん、松方さんの弟で俳優の目黒祐樹ら、わずか6人ほどで執り行われたという密葬に、梅宮も参列していたことが何よりの証拠だろう。

「昨年2月、松方さんが入院したのと同じ頃、梅宮さんも体調を崩して生死の境をさまよい、7月には十二指腸がんの手術を受けるなど、大変な日々を過ごしていました。そんな中、梅宮さんは松方さんを何度も見舞っていたそうです。梅宮さんは、“辰兄の作る弁当が食べたい”と言う松方さんに、いつも弁当を届けていたといいます。最後の対面となったのは昨年12月20日。そのとき、松方さんの体重は40キロにまで減っていた。梅宮さんは、“手を握ると骨だけ……”と大きなショックを受けたそうです」(芸能記者)

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