また、馬連万馬券を多数生み出す昨年デビューの坂井瑠星も要注目だという。「関東ではまだ知名度が低いですが、減量の恩恵もあるとはいえ、今年すでに11勝。つい先日の小倉競馬でも、単勝35倍の馬を勝たせて、3連単800万馬券の片棒を担ぎました」(同)

 大穴といえば、確かに減量騎手によるイメージがある。実際に、減量騎手のランキングでも、坂井は勝率で3位と頼りになる存在だ。また、注目したいのは、昨年デビューの減量騎手の好成績である。勝率の上位5人のうち、木幡巧也、坂井、加藤祥太と3人がランクインしているのだ。

「減量の騎手は、特にダートのレースなど、何がなんでも逃げたいレースで起用されると、その期待にきっちり報いる騎乗をしますからね。先行しきれない、逃げてひと粘りが足りないという馬に起用してきた場合は、特に注意が必要です。それは陣営の“絶対に行く”という強い意思の表れでもありますからね。特に、差し馬に人気が集まっているようなら、こういったレースは、全力で“買い”でしょう」(前出の競馬ライター)

 こうした傾向を考慮に入れたとしても、なかなか簡単にはいかないのが競馬。ならば、最終レースだけでもきっちり当てて帰りたい。「最終レースも勝率だけを見れば、どうしてもリーディング上位の騎手に頼ってしまうのは仕方がありません。ときどき、デム・ルメは“最終レースはあまりやる気がない”と言われたりしますが、実はそんなことはなくて、彼らは最終レースでもきっちりと自分の仕事はしています」(土屋氏)

 そうなると、最終レースで一発逆転というのは難しいのだろうか。「そんなことはないですよ。買い続けて“おいしい”騎手もいます。特に田辺は、単勝回収率は7位ですが、勝率が10%近い。このところ活躍が目立つ分、配当的なうまみは少し減るかもしれないと思われながらも、相変わらず穴党を喜ばせてくれる馬券を生み出しています。また、田中健や黛弘人といった騎手は最終レースに限らず、常に一発がありますね」(土屋氏)

 終わりよければすべてよし。春競馬で一発当てて、ご馳走にありつきたい。

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