「鶏卵の卵黄は“オメガ3脂肪酸”を非常に多く含んでいます。これは、コレステロール値、中性脂肪値を下げ、がん、脳卒中、高血圧、糖尿病、肥満など、いわゆる“生活習慣病”の予防に効果を発揮するものです」(同)

 研究が進んだ昨今、このオメガ3が、“ダイエットに効果あり”と注目されているのだ。「牛肉、鶏肉、豚肉は“オメガ6脂肪酸”が鶏卵よりずっと多い。この“6”がクセモノで、血液を固めたり、アレルギーを促したりします。そのうえ、太るんです。現代人は、“3”より“6”を摂り過ぎで、これが不健康の根源。“6”より“3”を多く摂取すべきなんです」(管理栄養士)

 だが、問題は太るといわれる“コメ”。“糖質”すなわち“白米”などの主食を抜くことで痩せるという糖質制限ダイエットが大流行の昨今、泣く泣くコメを我慢しているという人も多いだろう。「キーとなるのは、近年、女性を中心に大流行している“グルテンフリー”ダイエット。マイリー・サイラス、ミランダ・カーら海外セレブが実践したことから話題となりました」と言うのは、女性誌デスク。

 “グルテン”とは、タンパク質の一種で、小麦、ライ麦、大麦に含まれるもの。これが小腸に炎症を引き起こし、代謝を悪くするというが、パン、うどん、ラーメンやパスタなどと異なり、コメには、このグルテンが含まれていない。

 また、小麦類に比して“粉”になっていない分、消化に時間がかかる。「消化がゆっくりだと、血糖値の上昇も緩やかになり、肥満を招くインスリンの大量分泌を防ぐことができます」(前同)

 その効果を、さらにパワーアップさせるのが卵だというのだ。「卵の白身は、ご飯と混ざると、コメの表面をコーティングすることが分かっています。こうして卵でコーティングされることで、消化吸収がさらにゆっくりになります」(前出の田村氏)

 しかも、消化が遅ければ、腹持ちもバツグン。ダイエットにも最適だ。「結果、炭水化物の糖への分解も、腸からの吸収も、より時間をかけることになるため、血糖値の急上昇も抑えられるんです」(前同)

 それを抑える卵かけご飯は、いったい、どこまで体に良いのか。「ちなみに、水谷豊は、“直接、ご飯に醤油をかけて、その上に卵を乗せる”という食べ方をするんですが、これが本当にうまい。ぜひ、試してみてください」(前出のグルメライター)

 納豆と卵と白米で、日本人の朝食は決まりッ!

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