1つ目が眼への血液の循環をよくする『パチパチトレーニング』だ。眼への血流が悪くなると、毛様体筋に酸素や栄養が行き渡らなくなり、筋力も落ちる。また、老廃物がたまり、眼のフィルムに当たる網膜などの視覚機能が落ちてくる。その対策として、眼をパチパチと見開きし、血流を良くするのだ。やり方は簡単。まず眼を3秒ぐらいギュッと強く閉じる。そしてパッと眼を大きく見開く。これを何度か繰り返せばOKだ。
2つ目の『目玉ぐるぐるトレーニング』は、眼球を動かすことで眼の筋肉を鍛えるものだ。「目玉を上下、左右に動かし、グルグルッと回すようにします」(松原院長) この際、ただ目玉を動かすのではなく、視界に映ったモノをしっかり見るようにすれば、さらに効果的なのだという。
3つ目は近くと遠くを交互に見る『遠近焦点合わせトレーニング』だ。これも道具いらず。まず、眼の前15センチぐらいに人さし指を立てて、指先をじっと見る。老眼が進行している方は多少ぼやけて見えるだろうが、頑張って、なるべく指先に焦点を合わせるようにする。3~5秒ぐらい指先をじっと見つめたら、パッと視線を移して、5~10メートル先にあるモノを見る。このときも漫然とではなく、5~10メートル先のモノに、しっかり焦点を合わせる。これを何度か繰り返す。
「近くのモノと遠くのモノに焦点を合わせることで、自然と毛様体筋を使うことになります。また、硬くなりつつある水晶体の柔らかさを取り戻す効果もあります」(松原院長)