B キーマンは、やっぱり糸井じゃない? 4億5000万円プラス出来高という破格の契約だから、活躍してもらわないと。

A いや、実は本当はもっともらってるらしい。聞いた話だと、6億超えとか。

C それじゃ、糸井が“隠れ最高年俸”ってこと!?

A だから、活躍してもらわないと困る。幸い、いきなりケガして別メニューになっちまったのは、彼にとって吉だね。在阪マスコミの取材攻勢を逃れて、一人でじっくり調整できた。まさに“ケガの功名”だよ。

B でも、球界トップクラスの変わり者だけに、使いこなすのは難しそう。

C 扱いが難しいといったら、WBCでベストナインに選ばれたヤクルトのバレンティンもそうですね。

B 確かにクセ者だ。これほど心強い4番はいないだろうが、気性の波が激しすぎる。ヤクルトは今年も気を揉みそうだね。

D バレンティンにも裏話があってね。実を言うと、ヤクルトは昨年で契約を切りたかったらしいんだけど、引き受け先が現れなかった。だから、1年だけならっていう契約になったんだよ。

C 1年だけならって、どういうことですか?

D 来年、青木がメジャーから帰ってくるらしいんだ。メジャー帰りとなれば、それなりの年俸も必要。だから、バレンティンを1年で出して、その金を青木にあてようってことさ。まあ、WBCの活躍でメジャーがバレンティンに興味を示しだしたのは、ヤクルトにとって、うれしい誤算だね。

B こうして見ると2強のパと違って、セは何かのきっかけで、どこが抜け出るか分からないって感じだな。

A なんにせよ、今年も面白くて熱いペナントレースを展開してほしいもんだね。

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