「これまでの回転寿司は、子どもをいかに取り込むかに力を入れていました。しかし現在は、子どもも大事にしながら、大人の客を満足させるべく、クオリティを上げようと、さまざまな企業努力を行い、各チェーン独自の新たな魅力が加わり始めているからです」

 では、各社はどのような策を練っているのか――。たとえば、スシローだが、「カウンター席一つとっても、従来の店によく見られた固定の高椅子ではなく、落ち着いて座れる背もたれのついた幅の広い椅子を採用。居心地のいい店づくりを実現しています」(前同)

 それを迎え撃つくら寿司については、「サイドメニューの力の入れ具合が半端じゃありません。『シャリカレー』は、もはやサイドのレベルを超えています。『すしやのうな丼』も納得の味で680円(税別)と、お財布の安心をも両立した、素晴らしい商品です!」(同)

 さらに、スシローが割引特典を受けられるポイント制度を導入すれば、くら寿司は全国で使える楽天ポイントに参加して応戦。くら寿司が無添加を掲げ続ければ、スシローはマグロがレーンを350メートル回ったら自動廃棄される新システムを導入。

 こうした2強に対し、後塵を拝していたかつての王者、かっぱ寿司だったが、昨年10月から“代紋”であるロゴを一新。“脱かっぱ”を図って、逆襲に転じる構えを見せたのだ。

 仁義なき戦いに突入した回転寿司業界。ここは食べて応援するしかない!

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