――豪快ですね。しかし、邦子さん、モテますね~!
山田 いや、これぐらいだから、気軽に誘えたんじゃないかなぁ。私が美人だったら、また違うんじゃない? それにほら、ちょっとブスは努力するから。気立てがいいの(笑)。
――なるほど。
山田 納得しちゃったよ。
――ところで、舞台の話なんですが……。
山田 そうです。舞台の話ですよ。私は4回目になるんですけど、今回は公演日と、どうしてもスケジュールが合わなくて“映像出演”の形になるんです。
――えぇ? ……ナマ邦子が見られないんですか?
山田 そうなんです。でも、この舞台は、私と同年代の方も楽しめると思います。
――といいますと?
山田 私が子どもの頃、『ザ・ルーシーショー』を始め、外国のコメディがたくさん入ってきて、日本では草笛光子さんの音楽バラエティ『光子の窓』が始まって。クレイジーキャッツさんが出てきて。歌って踊って、笑えて、そういう番組が流行ったんだけど、『ホンキートンク』も、それに近い雰囲気があるんです。私の“笑いのルーツ”でもあるんですけどね。
――おおっ。山田邦子を笑いの世界へ誘ったコメディが観られるんですね?
山田 ええ。なので、ぜひ観に来てください。
――はい! 舞台もそうですが、邦子さんは最近、ネット配信でも大人気です。
山田 ネットはね、ついこの前まで本当によく分からない世界だったの。私はテレビから出てきた人間だから正直、悲しいんだけど、今はホント、みんなテレビを見なくなったでしょ?
――人々の趣味が多様化していることも、理由の一つでしょうね。ネット配信の番組は、ピンポイントで人々のニーズにこたえる場合が多いですし。
山田 そうみたいね。私も若い人から勧められて、1月半ばからネット配信を始めたの。私は昔からリカちゃん人形集めに料理、釣りも好き。猫も好き。ヨガにもハマっているんで、そうした趣味を配信すれば、同じ趣味の人が見てくれるって言われたんですね。
――邦子さんのリカちゃん人形の配信は、メチャクチャ面白かったです。
山田 私もビックリしました。私の変な趣味を、こんなにたくさんの人が見てくれるんだって。